・退職に適した時期はあるの?
・退職を伝えるタイミングはいつがいい?
・円満退職したい。気を付けることは?
こういった疑問をお持ちではありませんか?
退職する決意をしたけど、実際に退職する日や伝えるタイミングはいつにしたらいいのか悩みますよね。
退職日や伝えるタイミングを間違えると、円満退職ができなくなることもあります。
そこでこの記事では
- 退職に適した時期
- 退職を伝えるタイミング
- 退職の際の注意点
を解説します。
この記事を読めば、退職の注意点を知り、円満退職に繋げることができます。
関係をこじらせず、スムーズに退職したい方は最後まで見てください。
退職する時期は年度末が良い
退職することを決意したら、まず悩むのは退職日をいつにするかですよね。
月末は絶対なのですが、何月がいいか悩むことも多いと思います。
おすすめは3月末
退職する時期として最もおすすめなのは、年度末の3月末です。
その理由は、3月は退職者が多いため、求人が増え、転職活動がしやすくなる時期だからです。
また、会社にとっても業務の区切りがつくタイミングであるため、後任が決まりやすく、退職手続きがスムーズに進む可能性が高まります。
一番、円満退職の可能性が高い退職時期です。
ボーナスを考慮すると7月末と1月末
退職前にボーナスをしっかり受け取りたいと考える方もいるでしょう。
たとえば、ボーナスの支給時期が6月と12月の場合、7月末や1月末に退職することで、ボーナスを確実に受け取ってから退職できます。
ただし、ボーナスを受け取ってすぐに退職するのは、会社に悪い印象を与える可能性があります。
ボーナス支給後、少なくとも2週間程度は間を空けてから退職を申し出るなど、配慮が必要です。
ボーナス泥棒と言われるのはいやですよね
転職先が見つかった後
退職してから次の転職が決まるまでの間、収入が途絶えることで生活が厳しくなる場合は、
転職先が決まり次第、早めに今の会社に伝えましょう。
突然の申し出により会社側に迷惑がかかるかもしれませんが、そのリスクを理解したうえでの決断です。
ただし、もし新しい転職先と退職時期の調整が可能であれば、現職の会社にも配慮し、退職時期を話し合うことで、円満退職の可能性が高まります。
退職を伝える時期は繁忙期以外に
退職を決意したら、伝えるタイミングを慎重に考える必要があります。
自分の都合だけでタイミングを決めて上司に伝えるのは、注意が必要です。
退職を伝える時期は繁忙期は避ける
退職を伝えるタイミングとして最も避けたいのは、繁忙期です。
上司や会社が一番忙しい時期に退職を申し出ると、
今忙しいから後にして
と真剣に取り合ってもらえない可能性があります。
また、周囲のスタッフとの良好な関係を保つためにも、繁忙期は避けるのが賢明です。
管理栄養士の繁忙期は会社によって異なりますが、例として以下の時期があげられます。
- ゴールデンウィーク前
- お盆休み前
- 年末年始前
- 新規事業の開始前
- 月末月初
長期休暇の前の時期は、仕入れ先の業者が長期休暇に入るため、事前の準備で忙しくなることが多いです。
新規事業が始まる前なども打ち合わせや準備などでバタバタすることが多いです。
また、月単位で考えると、月末月初は棚卸しや金銭に関わる業務が集中するため、この時期も避けた方が良いです。
上司が忙しそうじゃないタイミングを見計らって伝えましょう。
退職希望日の1~3ヶ月前に伝える
退職の意思は、退職希望日の1~3ヶ月前に伝えるのが一般的です。
法律上は2週間前の申し出で問題ありませんが、会社の就業規則では1ヶ月前に申し出るよう定められていることが多いです。
トラブルなく円満に退職したい場合は、必ず就業規則を確認し、適切なタイミングで伝えるようにしましょう。
役職が付いている方は、例えば「係長以上は3ヶ月前」などの規則が設けられていることもあるので、とくに注意しましょう。
退職理由は伝える前によく考える
退職理由の伝え方にも注意点があります。
正直に伝えすぎることはよくない場合があります。
不満をぶつけることは避ける
退職理由を聞かれた際に、つい素直に不満を口にしてしまうことがありますが、これは注意が必要です。
不満を伝えることで「改善するから残ってほしい」と引き止められる口実を与えてしまう可能性があります。
また、不満を言い過ぎると、退職後の印象が悪くなり、後味の悪い結果につながることもあります。
そのため、退職理由として不満をぶつけるのは控えた方が良いです。
不満を伝えるメリットがないので、言いたくても我慢しましょう。
退職意思は固いことを伝える
退職の意思が固いことを伝えることも重要です。
迷いがあると見破られると、引き止められて、辞めにくくなってしまいます。
しかし、「絶対辞めます」といった一方的な表現は避けるべきです。
例えば、
色々考えた結果、退職することに決めました。
ご理解いただけるとありがたいです。
などと伝えることで、意思の固さを示しつつ、丁寧な対応ができます。
迷いは見せないようにしましょう。
同僚や取引先へ退職を伝える時期
上司以外への退職を伝える時期にも注意が必要です。
同僚には退職が確定した後に伝える
仲のいい同僚には早めに伝えたい気持ちも分かりますが、上司に退職を伝えて正式に確定するまでは、同僚には知らせないようにしましょう。
もし同僚に先に伝えたことで、その情報が上司の耳に入ってしまうと、印象が悪くなる可能性があります。
また、管理栄養士の職場では、噂好きなおばさまも多いです。
最悪の場合、情報がすぐに広まってしまうこともあります。
伝える相手とタイミングには十分に注意することが大切です。
私の働いていた職場でも、パートのおばさま1人に伝わると、あっという間にみんなが知っていました。
取引先は後任が決まった後に伝える
取引先などに退職を伝える時期は、後任が決まったあとにしましょう。
挨拶の方法については上司と相談し、これまでの感謝の気持ちをしっかりと伝えることで、信頼関係を保ちながら退職することができます。
退職の際に気を付けること
退職を決意したときに気を付けたいことを解説します。
引き留められても応じない
基本的に、あなたに特に問題がなければ、引き留められる可能性があります。
上司は、あなたがいなくなると困るため、
期待しているからもう少し頑張ってほしい
と持ち上げながら引き留めてきます。
ここで「じゃあ頑張ろうかな」と引き留めに応じてしまうと、次に辞めたいと思ったときも同様に引き留められ、辞めることがさらに難しくなる可能性があります。
実際、私がそうでした。
「辞めたい」と伝えた際、優しい言葉や励ましの言葉をもらい、
うれしい。もう少し頑張ってみようかな。
と引き留めに応じてしまいました。
しかしその後も、1度「辞めたい」と思った気持ちは消えることはなく、日々辞めたいと思いながら仕事することになりました。
そして前よりも辞めるタイミングが難しくなり、最終的には、3度目でようやく辞めることができました。
私と同じことにならないよう、退職を決意したなら、引き留めには応じず、しっかりと意思を貫くようにしましょう。
何度も辞めたいと言っていると、「またか…」と信じてもらえなくなる可能性もあります。
転職先は伝えないほうがよい
退職を伝えると、
次の転職先は決まっているの?
と聞かれることがあります。
転職先が決まっている場合でも、具体的な情報は伝えない方が良いことが多いです。
理由として、競合他社に転職する場合、印象が悪くなりやすいからです。
「これから探す予定です」や「病院関係の仕事を考えています」など、具体的な詳細を避けた表現にすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
認めてもらえないときは退職代行も検討
場合によっては、退職を認めてもらえないこともあります。
管理栄養士の職場では、人手不足のため「辞めるなら代わりを見つけて」と言われることもあるようです。
この場合、代わりの人を見つける義務はないので対応する必要はありません。
しかし、会社の圧がすごくて辞められない人もいると思います。
そんな人は退職代行を使うことも検討しましょう。
退職代行は相場が3万円ほどでお金はかかりますが、退職のプロが交渉してくれます。
相談は無料なので、悩んでいる人は、まずは無料相談だけでもしてみることをおすすめします。
まとめ:円満退職を目指そう
この記事では、管理栄養士が退職する時期について解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 退職時期で一番良いのは3月末
- ボーナスをもらって辞めたいならボーナス支給月の翌月
- 転職先を見つけて言う場合はできるだけ早めに
- 伝える時期は繁忙期を避け1~3ヶ月前にする
- 退職理由では不満をぶつけない
- 引き留めには応じない
退職時期は、会社の負担ができるだけ少ない時期に調整してあげると円満退職に繋がりやすいです。
円満退職したい方はぜひ、今回紹介したポイントを押さえて退職を伝えてみてください。
直接的なやりとりを避けたい方は退職代行を検討するのも良いと思います。
☟気になる方はこちらの記事で詳しく解説しています。
【参考文献】(2024.9.3参照)