管理栄養士・栄養士の給料事情を徹底調査!年収500万も夢じゃない?

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  • 管理栄養士・栄養士の給料ってどれくらい?
  • このまま仕事を続けて給料は上がっていくの?

こういった疑問をお持ちではないですか?管理栄養士・栄養士は一般的に給料がひくいと言われています。しかし、実際のところはどうなのか、気になりますよね。

そこで、この記事では令和5年に実施された賃金構造基本統計調査からわかる管理栄養士・栄養士の給料事情について徹底調査をしました。

データを読み解いていくことで、管理委栄養士・栄養士業界の傾向が分かりました。

結論から言うと、以下のことが分かりました。

  • 平均年収は390万円
  • 栄養士は55~59歳で年収500万に到達する
  • 女性より男性の方が65万年収が高い
  • 大きい職場の方が給料が高い
  • 長く勤めると給料が上がる

管理栄養士・栄養士の給料の低さに悩んでいる人は最後までみてください。

目次

管理栄養士・栄養士の平均年収は390万円

管理栄養士・栄養士の平均年収は390万円です。このデータは、令和5年に実施された賃金構造基本統計調査に基づいています。

平均の給料年収月給(残業込)ボーナス
管理栄養士・栄養士(107480人)390万円26.8万円68.5万円

算出方法は以下の通り。

  • 月給:きまって支給する現金給与額
  • ボーナス:年間賞与・その他特別給与額
  • 年収:月給×12ヵ月+ボーナスで算出

【参照:令和年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|e-Stat政府統計の総合窓口

賃金構造基本統計調査は、日本全国の賃金実態を詳しく把握することを目的に行われ、実際に管理栄養士・栄養士として働いている方々の給与を調査した結果が反映されています。なお、この調査では管理栄養士と栄養士が一括で調査対象となっているため、ここでは「栄養士」としてまとめて記載します。

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この調査から分かった栄養士の給料事情について徹底的に調査しました。

栄養士は55~59歳で年収500万を超える

以下は、栄養士の年齢別の給料です。

年齢別の給料年収月給(残業込)ボーナス
20~24歳303.3万円(☆)22.6万円32.2万円
25~29歳343.5万円24.1万円54.7万円
30~34歳376.8万円25.7万円68.4万円
35~39歳401.0万円27.4万円72.3万円
40~44歳404.7万円27.4万円75.6万円
45~49歳439.7万円29.7万円83.6万円
50~54歳459.1万円30.4万円94.1万円
55~59歳548.0万円(★)36.3万円111.9万円
60~64歳391.7万円26.8万円69.8万円
65~69歳347.3万円25.5万円41.8万円
70歳~314.5万円(◎)24.7万円17.6万円

年収は、年齢が上がるにつれ高くなっています。

例えば、20~24歳は年収303.3万(☆)に対して、55~59歳は548万円(★)になっています。

栄養士は給料が低いと言われる職種ですが、長く勤めることで、年収500万円超えも可能であることが分かります。特に公務員は年収600万を超えるそうです。公務員の管理栄養士の年収

また、定年を迎えた60歳以降は給与が減少しますが、70歳以上でも年収314.5万円(◎)あることから、定年後も活躍できる職業であることが分かります。

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実は管理栄養士でも年収500万は夢ではありません。ただし、時間をかければ。

栄養士はリタイアの人数が多い

このグラフは、年齢別の栄養士の人数を示しています。

25~29歳では22,100人がいますが、定年前の55~59歳では4,320人となっています。このことから、栄養士はキャリアの途中でリタイアする人が多いことがうかがえます。

特に注目したいのは、30~34歳の人数が大幅に減少している点です。

25~29歳の22,100人に対し、30~34歳は16,790人に減少しています。これにより、まだまだ働ける年代であるにもかかわらず5,310人もの栄養士がキャリアを離れたことがわかります。

この背景には、結婚や出産などのライフステージの変化により、女性が栄養士の職を離れるケースが多いからだと考えられます。実際、栄養士の約9割が女性であることから、その影響が大きいと推測されます。

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リタイアが多いことは、栄養士の平均年収を押し下げてしまっているのかもしれません。

女性より男性の方が65万年収が高い

男女別の給料年収月給(残業込)ボーナス
男性451.2万円31.0万円78.7万円
女性385.4万円26.5万円67.6万円

令和5年賃金構造基本統計調査から、栄養士は女性より男性の方が給料が高いことが分かりました。

男女の差は年収65万

思ったより男女で給料に差がありますね。

男女の年齢別の給料

どこで男女の差が出てくるのか気になったので、男女別の年齢ごとの給料についても調べました。

年齢別の年収男性女性
20~24歳322.2万円301.8万円
25~29歳36.4万円342.1万円
30~34歳445.9万円368.9万円
35~39歳503.0万円(★)392.9万円
40~44歳447.3万円400.2万円
45~49歳516.9万円434.1万円
50~54歳413.5万円460.2万円
55~59歳653.3万円(☆)531.1万円
60~64歳467.8万円390.9万円
65~69歳440.8万円322.4万円
70歳~314.5万円

年齢別の年収を見ると、女性は年齢に比例して給料が上がるのに対し、男性は必ずしも年齢に比例していないことがわかります。

これにより、男性は個人の能力役職などの影響を受けやすいと考えられます。

つまり男性は、年齢に関係なく、実績やスキルが給料に反映されやすく、実力がある人は高い給料を狙えるということです。特に、35~39歳で年収503万円(★)に達している点は驚きです。

また、55~59歳での653万円(☆)という年収も、女性と比べてかなり高いことがわかります。男性は女性と比べてキャリアの中断が少なく、管理職などに就きやすいことも、これらの結果に繋がっていると考えられます。

栄養士は9割が女性

ちなみにこの調査、107480人中

  • 男性7890人
  • 女性99590人

でした。

男女比は、男性7.3%、女性92.7%。

このことから栄養士は、女性が圧倒的に多いことが分かります。

大きい職場の方が給料が高い

職場の人数年収月給(残業込)ボーナス
大企業:1000人以上417.1万円28.5万円74.6万円
中企業:100~999人384.6万円26.6万円65.8万円
小企業:10~99人375.2万円25.7万円66.8万円

職場の規模が給料に与える影響を見ると、大きな職場ほど給料が高い傾向にあることがわかります。

ただし、中企業と小企業の職場では、給料に大きな差は見られません。月給は中企業の方が高い一方で、ボーナスは小企業の方が1万円多いという結果です。

このため、給料が高い職場を目指す場合、大企業に就職することが、給与アップに繋がる可能性が高いことが分かります。

栄養士の職場は中小企業が多い

以下は、企業別の栄養士の人数を表しています。

このグラフより、栄養士の職場は、中小企業が多いことが分かります。

大企業は給与が高いことを考慮すると、競争率が高くなる可能性があります。

長く勤めると給料が上がる

以下は、勤続年数別の栄養士の給料です。

勤続年数による給料年収月給(残業込)ボーナス
0年282.8万円21.6万円23.6万円
1~4年331.1万円23.1万円53.7万円
5~9年358.9万円24.5万円64.7万円
10~14年385.5万円25.9万円75.3万円
15年438.7万円29.1万円89.2万円

勤続年数による給料の違いを見ると、長く勤めるほど給与が上がりやすいことがわかります。

勤続年数が1年未満の場合、年収や月給、ボーナスは低い水準にありますが、勤続年数が15年以上になると、年収438万円ボーナス89万円とかなり高額になります。

このことから、もし転職を考えるなら、早めに転職をして、長く勤めれる職場で勤続年数を伸ばしていく方がいいかもしれません。

結果から読み取れる給料を高くする方法

令和5年賃金構造基本統計調査の結果から、栄養士が給料を高くするために言えることは、以下の通り。

  • 年収を上げるには大きい職場を選ぶ
  • 長く勤めることで給料は上がっていく
  • キャリアのリタイアをしない

年収を上げるには大きい職場を選ぶ

少しでも給料を上げたいと思うなら、従業員が1000人以上いる大企業を選ぶことをおすすめします。

例えば、

  • 大規模な病院や介護施設
  • 大手の食品メーカー
  • 大手の委託給食会社

などがあげられます。

長く勤めることで給料は上がっていく

栄養士が給料を上げるためには、長く勤めることが重要です。勤続年数が多いほど、給料が上がる傾向にあります。そのためもし転職を考える際は、しっかりと検討し、今後長く勤められる会社を選ぶことをおすすめします。

キャリアのリタイアをしない

栄養士が給料を上げるためには、キャリアを中断しないことが大切です。栄養士は女性が多い職業であるため、ライフステージの変化により途中でキャリアをリタイアする人が少なくありません。

しかし、キャリアを中断すると、栄養士としての給料アップの機会を逃してしまいます。できるだけ栄養士の職を続けることで、今後給料が上がる可能性が高くなります。

まとめ:栄養士業界の給料事情は把握しておこう

この記事では令和5年に実施された賃金構造基本統計調査からわかる管理栄養士・栄養士の給料事情について徹底調査をしました。

要点をまとめると以下の通り。

  • 平均年収は390万円
  • 栄養士は55~59歳で年収500万に到達する
  • 女性より男性の方が65万年収が高い
  • 大きい職場の方が給料が高い
  • 長く勤めると給料が上がる

この結果を受けて、管理栄養士・栄養士が給料をあげるには、以下の方法が有効と言えます。

  • 年収を上げるには大きい職場を選ぶ
  • 長く勤めることで給料は上がっていく
  • キャリアのリタイアをしない

管理栄養士・栄養士は一般的に給料が低いといわれることが多いですが、工夫次第で上げることもできます。

実際の管理栄養士・栄養士の給料事情を知ることで、今後のキャリアプランに活かしていってください。

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