- 管理栄養士にコミュニケーション能力は必要?
- どういった場面でコミュニケーション能力がいるの?
- コミュニケーション能力を高める方法を知りたい!
こういったお悩みを抱えていませんか?
管理栄養士にはコミュニケーション能力が重要と聞くことがよくありますよね。
私は11年管理栄養士として病院や委託給食で働いてきましたが、どちらの職場でもコミュニケーション能力はとても重要でした。
コミュニケーション能力が低い管理栄養士は、周りからの協力が得られず、
- 仕事がうまくすすめられない
- 昇進しにくい
- 給料が上がりにくい
こういった状況に繋がってしまいます。
そこでこの記事では、管理栄養士にコミュニケーション能力が重要な理由や高め方について解説します。
コミュニケーション能力が低く悩んでいる人は、最後まで見てください。
管理栄養士のコミュニケーション能力が必要な3つの場面
管理栄養士にとって、コミュニケーション能力は欠かせないスキルです。なぜなら、さまざまな人々と関わりながら仕事を進める機会が多いためです。
具体的には、以下のような場面でコミュニケーション能力が重要になってきます。
- 患者さんとの信頼関係
- 医療スタッフとの連携
- 厨房スタッフとの協力
患者さんとの信頼関係
まずは、患者さんと関わる際に、コミュニケーション能力が大事になります。管理栄養士は栄養指導やアレルギーの聞き取りなど、さまざまな場面で患者さんと関わる機会があります。患者さんは、子供から高齢者まで年齢層が幅広く、それぞれに合わせた対応が必要になります。
特に栄養指導では、
- 悩みや気持ちに寄り添う共感力
- やる気がない患者さんに少しでも前を向いてもらうようなアプローチ
- 難しい食事療法を理解してもらう説明力
などが必要になり、コミュニケーションの取り方がとても重要になってきます。
医療スタッフとの連携
医療スタッフとの連携においても、コミュニケーション能力は欠かせません。医師・看護師をはじめとする他の医療職種に対して、管理栄養士としての意見をしっかり伝え、協力していくことが求められます。
また、病院によっては栄養管理の重要性を他職種に伝えるところから始めなくてはいけないこともあります。その場合は、自分から積極的に声をかけ、栄養管理の大切さを共有していく姿勢が大切です。このような場面では、
- 自分から話しかける積極性
- タイミングを見極める力
- 協力を得やすくする親しみやすさ
なども重要になってきます。
厨房スタッフとの協力
厨房スタッフとの協力においても、コミュニケーションは非常に重要です。管理栄養士は、厨房スタッフに対して依頼や指示をする立場であることが多いですが、その際にコミュニケーションが不適切だと、協力を得られなかったり、うまく仕事が進まなかったりすることがあります。
☟私が実際に現場で見た、厨房スタッフの管理栄養士に対する見方です。
- 上から目線で偉そうだ
- 現場を何もわかっていない
- こっちのいうことは聞いてくれないくせに
こうした感情を抱かせてしまうようなコミュニケーションを取っていると、厨房スタッフは協力してくれなくなります。
コミュニケーション能力は意思疎通の技術
管理栄養士にコミュニケーション能力が必要だということが分かりましたが、そもそもコミュニケーション能力とはどういうスキルなのでしょうか?
「コミュニケーション能力が高い」と聞くと、「誰にでも積極的に話しかけられる外交的な人」をイメージするかもしれませんが、実はそれだけではありません。
コミュニケーションの本質は、お互いの意思疎通をスムーズに行うことです。そのためには、相手の話をしっかりと聞いて察する力や、言葉のキャッチボールがうまくできることが重要です。
管理栄養士の仕事でも同様です。例えば栄養指導において、一方的な説明では、コミュニケーションがうまくいっているとは言えません。患者さんの話や悩み、状況をしっかりと聞きながら、問題点や改善点を一緒に見つけ、実行可能な目標を立てていく必要があります。コミュニケーションとはそういったものです。
コミュニケーション能力を高める方法
コミュニケーションを高めるためには、どんなことに取り組めばいいのでしょうか?大切なのは「聞く力」と「伝える力」の両方を意識的に鍛えることです。
以下のポイントを意識してみましょう。
- 相手の話を最後までしっかり聞く
- 相手の意見を否定せず、受け入れる
- 相槌や表情で反応を示す
- 相手に対して興味や関心を持つ
- 自分から積極的に話しかける
- 結論を先に伝えて、わかりやすくする
- 声のトーンや話すスピードに気をつける
相手の話を最後までしっかり聞く
まずは、相手の話を最後までしっかり聞くことは非常に重要です。話を途中で遮らず、理解する姿勢を持つことが、信頼関係にも繋がります。
相手の意見を否定せず、受け入れる
相手の話を否定しないことも大切です。たとえ自分が違うと思うことでも、まずはきちんと聞き、共感や理解を示すことが重要です。相手の意見を受け入れた上で、「こういった方法もありますよ」といった提案をすることで、相手もその提案を受け入れやすくなります。
相槌や表情で反応を示す
言葉だけでなく、相槌や表情で反応を示すことも大切です。相手が話しているときには、しっかりと相手の方を見て、うなずいたり、適切に反応することで、話しやすい雰囲気を作ることができます。
相手に対して興味や関心を持つ
相手の話に興味を持つことはとても大切です。興味がないのは相手にも伝わってしまうものです。逆に、相手に対して興味を持ち、関心を示すことで、相手も本音を話しやすくなり、相談もしやすくなります。
自分から積極的に話しかける
一緒に働くスタッフなどに対して、自分から積極的に話しかけることは大切です。誰かから話しかけられると自分も嬉しいですよね。
日ごろから積極的に声をかけ、周囲とコミュニケーションをとっておくことで、良い関係性が築きやすくなります。その結果、一緒に働くときにお互いに協力しやすい状況になります。
結論を先に伝えて、わかりやすくする
説明をする際は、結論を先に伝えることを意識しましょう。理由を先に話すよりも、結論を先に伝えることで、相手がより理解しやすくなります。話す順番を少し変えるだけで、わかりやすさが格段にアップします。ぜひ意識して実践してみてください。
声のトーンや話すスピードに気をつける
声のトーンや話すスピードも非常に大切です。これらは相手の理解度に大きく影響します。明るく話すべき時には明るいトーンで、真剣な時には落ち着いたトーンにするなど、話の内容に合わせてトーンを意識しましょう。
また、話すスピードは相手によって異なることが多いです。相手がゆっくり話す場合は自分もゆっくり話し、相手が早口の場合はそれに合わせて話すことで、より理解しやすく、心地よいコミュニケーションが生まれます。
まとめ:管理栄養士にコミュニケーション能力は重要
この記事では、管理栄養士にコミュニケーション能力が重要な理由について解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 管理栄養士はさまざまな人と関わるためコミュニケーションスキルが必要
- コミュニケーションとはお互いの意思疎通をスムーズに行うこと
- コミュニケーションを高めるには聞く力・伝える力を鍛える
コミュニケーション能力は、管理栄養士としてのキャリアにも大きな影響を与えます。
今回ご紹介した内容を意識して、管理栄養士としてのスキルをさらに向上させていきましょう。