- 給料が低いと感じるけど、交渉する自信がない
- 仕事量の割に給料が見合ってない気がする
- 給料交渉って具体的にどうすればいいの?
こういった悩みを抱えていませんか?
管理栄養士は残念ながら、給料が低いです。しかし、何もしなければそのままです。給料を上げるには、自分からアクションを起こすことが重要で、その一つが「給料交渉」です。
とはいえ、給料交渉に抵抗を感じたり、どう進めればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では給料を上げたい管理栄養士が実践できる成功しやすい給料交渉の方法について詳しく解説します。

キャロット
- 管理栄養士経験10年以上(病院3年、委託給食8年)
- 栄養指導、献立作成、工場立ち上げの実務経験あり
- 最高役職:課長補佐
- 金に目がない、管理栄養士でも高年収をあきらめたくない
- 転職で年収100万アップを実現
給料アップを目指している管理栄養士の方は、ぜひ最後までご覧ください。
給料交渉は年収アップに有効


給料交渉をして、本当に年収アップにつながるの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実際、マイナビさんの調査によると、次のような結果が出ています。
- 求職者の33.1%が年収交渉を実施
- そのうち、90.3%が交渉によって年収アップを実現
このことから、給料に不満がある場合は、給料交渉が有効な手段であることが分かります。
給料交渉には主に▼2つのタイミングがあります。
- 転職時
- 現職で給料を上げたいとき
この記事では、この2つのタイミングに分けて、管理栄養士の給料交渉の方法を詳しく解説していきます。
転職時の給料交渉の仕方


まずは転職時の管理栄養士の給料交渉の仕方について解説します。
給料交渉に必要な準備
給料交渉を成功させるためには、事前の準備が重要です。
▼以下の3つのポイントをしっかり準備しておきましょう。
- 転職エージェントに交渉を頼む
- 給料相場を把握しておく
- 資格や経験を交渉材料として整理する
転職エージェントに交渉を頼む


転職時の給料交渉で最も効果的なのは、転職エージェントを利用することです。
転職エージェントは、これまで多くの求職者をサポートしてきた経験があり、業界ごとの給料相場を把握しています。そのため、管理栄養士としての経験を元に、どのくらいの金額が適切か、どこまで交渉できるかを的確にアドバイスしてくれます。
また、給料交渉のタイミングや進め方にも慣れているため、交渉がスムーズに進みやすいのも大きなポイントです。自分で交渉を進める負担が減るので、心理的な負担も軽減できます。



転職エージェントの利用が難しい方は、この次の準備から行いましょう。
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給料相場を把握しておく


給料交渉を行う前に、業界の給料相場を把握しておくことは非常に重要です。
管理栄養士の給料は職場によってかなり異なります。例えば委託給食では月給30万円が可能なことも多いですが、保育園などでは月給30万はまれです。相場に合っていない希望額だと、交渉が難航する可能性もあります。
そのため、自分が希望する給与が現実的な金額かどうか、しっかり調査しておきましょう。
求人の給料が「20~25万円」と幅がある場合、上限の25万円まで交渉の余地があります。参考にして交渉を進めましょう。
資格や経験を交渉材料として整理する


交渉を有利に進めるためには、自分の資格や経験を整理し、具体的な根拠を示すことが大切です。
▼例えば、以下に例を挙げます。



月30万にしてください。



過去10年以上の栄養指導経験があり、さらに認定管理栄養士の資格も保持しているので、この経験と資格を踏まえて月30万円を希望します。
2番目の具体的な根拠を示す方が、納得してもらいやすいですよね。過去の経験や取得した資格など、交渉材料をそろえて根拠を示せるようにしておくことが大事です。
給料交渉のタイミングは内定承諾前


給料交渉を行うベストなタイミングは、内定をもらってから内定承諾をするまでの間です。
内定承諾後に給料交渉を行うと、交渉が難しくなるばかりか、印象が悪くなる可能性もあります。すでに契約内容が決まっており、契約書の作り直しが必要になる可能性が高いからです。
転職する管理栄養士の給料交渉例文


転職する管理栄養士が、給料交渉する際の例文をいくつかご紹介します。
▼管理栄養士の給料交渉【転職時の例①】
給料についてご相談させていただきたいのですが、これまで〇年間、栄養指導に携わってきた経験があり、さらに認定管理栄養士の資格も取得しています。この資格は全国でもまだ〇人しか持っていない、非常に希少な資格です。
入社後は、これまでの経験を活かして患者さんの栄養指導満足度を向上させ、栄養指導件数の増加に貢献していきたいと考えています。そのため、現在提示いただいている給与について、もう少し調整していただくことは可能でしょうか?可能であれば、希望額としては、〇〇円を考えております。ご検討いただければ幸いです。
▼管理栄養士の給料交渉【転職時の例②】
給料についてご相談させていただきたいのですが、これまで〇年間、病院給食の大量調理や献立作成に携わってきました。この経験を活かし、入社後は即戦力として貢献できる自信があります。特に、献立作成において業務改善やコスト削減を実現した実績があり、この実績を新しい職場でも活かしていきたいと考えています。
そのため、現在提示いただいている給与について、もう少し調整していただくことは可能でしょうか?理想としては、〇〇円程度を希望しております。入社後もさらに成長し、貴社に貢献できるよう全力を尽くしますので、何卒ご検討いただけますようお願い申し上げます。
給料交渉では根拠をしっかり示し、自信を持ちながらも謙虚な姿勢を保つことが大切です。



この内容を参考にし、自分の言葉にアレンジして使うと効果的です。
現職への給料交渉の仕方


次は、今働いている職場に対しての給料交渉の仕方について解説します。
給料交渉に必要な準備
最初に、給料交渉に必要な準備をしましょう。現職への給料交渉は、転職時のように誰かに依頼することができないので、自分で行う必要があります。準備をしっかりしておくことが重要です。
- 今までの実績などの交渉材料を考えておく
- 給料相場を確認しておく
今までの実績などの交渉材料を考えておく


これまでの経験の中で、現職で達成した実績をピックアップしておきましょう。
▼例えば、以下のような具体的な成果です。
- 栄養指導の月間件数を増加させた
- 献立作成によるコスト削減に成功した
- 業務量が周りと比べて多い(具体的な内容を示す)
特に、加算が取れる仕事やコスト削減などの実績は、職場に金銭的な貢献を示すものとなるので、給料交渉において大きな強みになります。
「今までの実績は上司が知っているから、わざわざ言わなくても大丈夫だろう」と思うのは
。他人の実績を覚えている人は少ないです。自分の実績をしっかり整理して、交渉材料として準備しておくことが重要です。給料相場を確認しておく


現職の給料相場を確認しておくことも非常に重要です。求人サイトを活用したり、業界の給与水準データをネットで調べておくことが有効です。
もし自分の給与が相場よりも低い場合、給料アップを求めやすくなります。一方、相場より高い場合は、交渉をしすぎると印象が悪くなる可能性があるので、慎重に進めることが大切です。
もし現職で管理栄養士の求人が出ている場合は、確認しておきましょう。例えば、給与が「20~25万円」になっており、自分が22万円であれば、上限の25万円まで交渉の余地がある目安になります。



相場をしっかり把握し、給料交渉に活かしましょう。
給料交渉のタイミングは貢献度が増したとき


給料交渉を行うタイミングは非常に重要です。タイミングが悪いと、交渉に失敗するだけでなく、悪い印象を与えることにもなりかねません。給料交渉に最適なタイミングは、自分の職場への貢献度が明確に上がったときです。
▼例えば、管理栄養士の場合、以下のようなタイミングが挙げられます。
- 栄養指導件数を増加させたとき
- 献立作成でコスト削減に成功したとき
- 大量調理現場で業務改善に貢献し、人件費削減を実現できたとき
- 栄養管理で加算件数を増やしたとき
短期間の成果だけでは、給料を引き上げてもらうための十分な実績とは言えません。
そのため、実績を積み重ね、貢献度がしっかり上がったと自信を持てるタイミングで給料交渉を行いましょう。
注意すべき点は、昇給のタイミングです。年に1〜2回の昇給の後すぐの(例えば1ヵ月以内に)給料交渉は避けた方が良いです。昇給後すぐだと、会社側に負担感を与える可能性があるため、印象が悪くなることがあります。



給料交渉は、適切なタイミングで行うことが重要です。
現職で給料交渉する管理栄養士の例文


現職で給料交渉を行う際の、管理栄養士の具体的な例文をいくつかご紹介します。
▼管理栄養士の給料交渉【現職への例①】
給料についてご相談させてください。最近、できることが増え、仕事がますます楽しくなっています。特に、集団栄養指導の新しい取り組みを始め、順調に進んでおり、患者さんからも好評をいただいていることに大変嬉しく感じています。
ただ、業務量が増える中で、昇給額が控えめであることに正直悩んでいる部分もあります。今後もモチベーション高く仕事を続けていくためにも、業界の平均年収を参考にし、月〇万円の昇給をご検討いただけないでしょうか。
▼管理栄養士の給料交渉【現職への例①】
給料についてご相談させていただきたいのですが、現場での調理経験も〇年以上経ち、仕事に対する自信がついてきました。最近では新人教育にも携わり、より多くの責任を持って業務をこなすようになっています。
しかし、責任が増えた中で、昇給額が控えめであることに正直悩んでいる部分もあります。今後もモチベーション高く仕事を続けていくためにも、昇給をご検討いただけないでしょうか。可能であれば、月〇円のアップを希望しています。
状況や関係性に応じて、アプローチをアレンジしながら参考にしてください。
給料交渉の注意点


給料交渉をする際の注意点は、以下の通りです。
- 未経験だと難しい
- タイミングを間違えない
- 希望額を現実的にする
- 謙虚さと自信をバランスよく
- 交渉後は有言実行する
未経験だと難しい


給料交渉の注意点1つ目は、転職先の業務が未経験の場合、給料交渉のハードルが高くなることです。
しかし前職での経験が、転職先の業務に活かせる場合は交渉しやすいことも多いです。
▼前職と転職先の給料交渉のしやすさの例
- 委託給食会社 → 保育園(調理あり)
- 委託給食会社 → 病院(病棟業務)



未経験の場合は、業務に慣れてきて、職場への貢献度が上がった時に給料交渉することをおすすめします。
タイミングを間違えない


給料交渉の注意点2つ目は、給料交渉のタイミングを間違えないことです。
- 転職時:内定をもらった後、内定承諾をする前
- 現職で交渉する際:会社への貢献度が上がったとき



現職で交渉する場合は、繁忙期や会社の業績が悪化している時期を避けることも大事です。適切なタイミングで交渉しましょう。
希望額を現実的にする


給料交渉の注意点3つ目は、希望額を現実的に設定することです。自分の経験やスキルを考慮し、職場の相場に合った金額を提案しましょう。



給料相場をしっかり把握し、適切な希望額を伝えることが重要です。
謙虚さと自信をバランスよく


給料交渉の注意点4つ目は、謙虚さと自信のバランスを取ることです。給料交渉では、自信を持って臨むことが大切ですが、過剰に自信を見せすぎると、傲慢な印象を与えてしまい、交渉がうまくいかなくなることもあります。



自信と謙虚さのバランスを意識しながら交渉を進めましょう。
交渉後は有言実行する


給料交渉の注意点5つ目は、交渉後に言ったことを必ず実行することです。
たとえば、「モチベーションを上げるために給料アップをお願いしたい」と伝えた場合、給料アップ後は、そのモチベーションを保ち、仕事に全力で取り組むことが大切です。もし給料が上がったことでやる気を失い、明らかに仕事への取り組みが怠けるようになると、信頼を損なう結果になります。



交渉時に伝えた内容は、必ず実践して結果を出すことが重要です。
まとめ:給料交渉は年収アップに重要


この記事では、管理栄養士が給料交渉をする方法について解説しました。
以下の要点を押さえておくことが重要です。
- 転職時の給料交渉は9割以上が成功している
- 転職エージェントを利用すれば、負担なく給料交渉ができる
- 給料交渉はタイミングが非常に大事
- 交渉材料をしっかり準備しておく
- 相場を把握した現実的な希望額を伝えること
特に転職時の給料交渉は、多くの人が成功しており、年収アップを狙う有効な手段です。
実際、私も転職時に給料交渉を行い、結果的に年収が100万円アップしました。
詳しくはこちら管理栄養士が転職で年収100万アップした理由
今回ご紹介した例文を参考にして、給料交渉を成功させ、年収アップを目指してください。
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