・管理栄養士の離職率ってどれくらい?
・転職回数が多いと不利になる?
このような悩みを抱えていませんか?
管理栄養士は、一般的に離職率が高いと言われています。
その主な理由は、職場環境や労働条件が影響していることが多いです。
良い職場に巡り会えず、「転職回数が増えてしまったけど、今の職場も長く続けられそうにない…」と悩んでいる方も多いと思います。
そこでこの記事では、
- 管理栄養士の離職率
- 転職回数が多い人でも転職を成功させるコツ
- 長く働ける職場を見つけるためのポイント
について解説します。
この記事を読めば、転職回数が多い管理栄養士でも転職を成功させ、長く勤められる職場を見つけることが出来ます。管理栄養士の良い職場を見つけたい方は最後まで見てください。
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管理栄養士の離職率は高い?
管理栄養士の離職率は、一般的に高いと言われることが多いです。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果」によると、管理栄養士を含む
- 「医療、福祉」業界の離職率は13.3 %、
- 「宿泊業、飲食サービス業」業界の離職率は18.2%
となっています(※パートタイムは含まれていません)。
全体の離職率が12.1%であることを考えると、管理栄養士の職場では全体よりも高い離職率が見られることがわかります。
また、「宿泊業、飲食サービス業」の離職率が特に高いことから、病院や福祉施設に比べて、委託給食での離職率が高い傾向があると考えられます。
やはり管理栄養士の離職率は高いです。
管理栄養士の離職率が高い理由
管理栄養士の離職率が高い理由はいくつかあります。それぞれ解説します。
女性が多い
管理栄養士は約9割が女性と言われており、この女性が多いのも離職率が高い理由の一つです。
なぜかというと、厚生労働の「令和5年雇用動向調査結果」によると、離職率は
- 男性が13.8%、
- 女性が17.3%
となっており、女性の方が離職率が高いことがわかります。
女性は、結婚や出産などライフステージの変化に伴い、離職となることも多いですよね。
実際に私も出産後に離職した経験があります。
このため、女性が多い管理栄養士の職場では、全体的に離職率が高い傾向があると言えます。
給料が低い
給料が低いことも管理栄養士の離職率を上げる要因の1つです。
この年収は他の国家資格と比べると低い水準です。
他職種では年収平均は400万円以上あるものがほとんどです。
このように国家資格の中でも比較的給料が低いことから、仕事量と貰える金額が見合っていないと感じ、離職してしまう人も多いです。
さらに詳しく【年収公開】管理栄養士の年収は低い?その理由と給料アップの3つの方法
職場環境が過酷(たちっぱし・人手不足・長時間労働)
職場環境が過酷なことも管理栄養士の離職率を上げています。
厨房での業務では、1日中立ちっぱなしのことも多く、さらに人手不足のため長時間労働の職場も多いです。
このような環境では、長く続けられない、と考え離職してしまう人が多く見られます。
人間関係がよくない
人間関係で問題をかかえている職場が多いことも管理栄養士の離職率をあげています。
とくに厨房での人間関係はこじれることが多いです。厨房スタッフの中には年配のパートのおばさまも多く、きつい言い方をされたり、指示を聞いてくれなかったりすることもよくあります。
また調理師さんとは、考えの違いからぶつかってしまうことも多いです。
栄養士同士では、女性が多いため上下関係が厳しいこともよくあります。
こういった人間関係の問題から管理栄養士を辞めてしまう人も多いです。
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転職回数は何回から不利になる?
管理栄養士として就職したけど、良い職場に巡り合えず、転職回数が多くなってしまっている人もいると思います。
転職回数が多いと、転職が不利になることに不安を感じてしまいますよね。
では、転職回数は何回から不利になるのでしょうか?
年齢によって不利になる回数が異なります。
できればこの回数までに抑えた方が転職は有利になります。
しかし、やむを得ず転職になり、意図せずに転職回数が増えてしまった方もいますよね。そのため、転職回数が多い人はそれぞれの転職理由を聞かれたときに、しっかりと理由を答えられるようにしておきましょう。
転職理由をしっかり説明できることが大事
転職理由を聞いたときに、納得できる理由であれば、回数が多くても気にならないことも多いです。
私は委託給食会社で働いていたときに、採用担当を行っていました。実際に面接に何回も立ち会っています。履歴書を見て、転職回数が多いと「あまり続かない人なのかな?」と感じてしまうのは事実です。しかし、転職理由を聞いたときに、それぞれがやむを得ない理由であれば回数は気にならないこともあります。
例えば、
- スキルアップのため
- 家庭環境の変化
- 力仕事が多く体を痛めてしまった
- 残業が多い職場だった
などの理由です。
これらの場合は、転職回数が多くなっていてもあまり悪い印象にはなりません。
上司と合わなくて
給料が少なくて
などといわれると、「うちで働いても同じようになるのではないか?」と感じてしまいます。
そのためネガティブな原因で辞めた場合は伝え方をよく検討することをおすすめします。
管理栄養士の職場でネガティブな理由で辞める人は多いことはよくあるので珍しいことではありませんが、転職理由として素直に伝えてしまうのはリスクが高いです。
他にも付随する理由があると思うので、すこし理由をずらして伝える方がよいです。
転職回数が多い人が転職を成功させるポイント
転職回数が多い人が転職を成功させるには、以下がポイントになります。
- 企業研究をしっかりする
- できることを積極的にアピール
- 長く続ける意思を伝える
それぞれ解説します。
企業研究をしっかりする
転職回数が多いというデメリットがある場合は、とくに意欲をアピールすることが重要です。
単に「やる気があります」と伝えるだけでは不十分なので、しっかりと企業研究を行い、会社に対する関心を示すことが効果的です。
また、自分の強みやスキルを明確に把握し、それを「やりたいこと」として、会社のビジョンや方向性と結びつけてアピールすることで、より説得力のある自己PRができます。
できることを積極的にアピール
これまで携わってきた仕事で得たスキルや経験を、具体的にアピールすることが重要です。
たとえば、病院への転職を考えている場合、
- 栄養指導の経験があります!
- 献立作成の経験があり、治療食に詳しいです!
- 嚥下食については以前の職場で深く学んびました!
など、転職先の仕事内容と関連づけて、どのように役立てられるかを示しましょう。
たとえ全く異なる職場への転職であっても、これまでの経験が何かしら活かせる場面があるはずです。
長く続ける意思を伝える
転職回数が多いと、「すぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を持たれることがあります。
そこで、長く続ける意思があることを伝えることで、会社側の不安を和らげることができます。
たとえば、
「これまでは挑戦に重きを置いてきましたが、これからは長く働ける環境で、と考えています。御社の〇〇という点に共感し、・・・」
のように、長期的に働く意思があることをアピールしましょう。
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長く続く職場に転職する方法
だれもが長く続く職場で働きたいと考えていますよね。
転職を成功させ、長く働くためにも以下の方法で良い職場をさがしましょう。
友人や知り合いの口コミを参考にする
友人や知り合いからの紹介で職場を探すと、失敗しにくい傾向があります。
その理由は、その職場のリアルな情報を得られるためです。
たとえば、上司の性格や、職場の雰囲気、残業の実態、またはその職場の欠点など、求人情報だけではわからない具体的な点について知ることができるため、大いに参考になります。
もし友人や知り合いが紹介してくれそうな場合は、積極的に相談してみると良いでしょう。
転職サイトの力を借りる
長く働ける職場を見つけるには、転職エージェントの利用もおすすめです。エージェントは、長期的に働ける企業の求人紹介から、「今が本当に転職のタイミングかどうか」まで、幅広いアドバイスを提供してくれます。
また、自分では直接聞きにくい質問や相談もしやすく、代わりに交渉や確認を行ってくれる点も心強いです。さらに、エージェントは転職先企業とのつながりがあるため、会社の雰囲気や内部事情を知っていることも多くあります。
まとめ:転職回数が多くても大丈夫
この記事では管理栄養士の離職率について解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 管理栄養士の離職率とくに給食業で高い
- 転職回数が多い人は転職理由をしっかり説明する
- 転職回数が多い人は出来ること・長く続ける意思を伝える
- 長く続く職場は知り合いや転職サイトの力を借りる
転職回数が多い人にとっては、意欲をしっかり伝えることが重要なポイントです。
現在の職場で長く働けそうにないと感じている人は、知り合いや転職エージェントからの情報を活用して、自分に合った職場を見つけましょう。
そうすることで、次こそ長く続けられる環境を手に入れることができますよ!
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