保育園の栄養士を辞めたい5つの理由！後悔しない決断方法を解説

こういった悩みを抱えていませんか？

保育園の栄養士は、病院や高齢者施設と比べると楽そうなイメージがありますが、実はハードな職場でもあります。働いてみたら、想像以上にしんどくて辞めたいと感じてしまうこともありますよね。

この記事では、後悔せずに保育園栄養士を辞める方法を解説します。

保育園栄養士の仕事に、毎日悩んでつらい思いをしている人は最後まで読んでください。

保育園の栄養士を辞めたい5つの理由

保育園の栄養士が辞めたいと感じる理由には、以下のようなものがあります。

一人勤務で仕事量が多い

保育園栄養士を辞めたい理由の1つは、一人勤務で仕事量が多いことです。施設に対して、栄養士が1人しかいないことはよくあります。そのため、献立作成、調理、調理指導、食育、アレルギー対応、発注、検品などたくさんの業務を一人でこなさなければいけません。

昼食のみとはいえ、0～5歳までの園児がいるため、離乳食もあるし、おやつの献立調理もあり、アレルギー対応も多いです。そのため仕事量が多く、残業や持ち帰って仕事をしなければ回らないということもあります。

こういった状況が続くと辞めたいと思うことに繋がります。

人間関係のストレスが強い

保育園栄養士を辞めたい理由の2つ目は、人間関係のストレスが大きいことです。保育園での栄養士は調理作業をすることが多いため、厨房内での人間関係で悩むことがあります。

とくに年配のパートの女性が多いことで、どうしても人間関係がこじれやすく、その影響で業務が滞るとストレスも多くなります。

また、保育士さんとの関係でも悩みが生じることもあり、見下され雑用を押し付けられる園もあるようです。
このような人間関係のストレスで、辞めたいと思うことがあります。

給料が安い

保育園の栄養士を辞めたい理由の3つ目は、給料が安いことです。

栄養士自体、給与が低い職種ですが、その中でも保育園の給与は特に低い傾向があります。

月収が15万円程度という場合もあり、さらに残業代が支払われないことも多いです。仕事の負担に対して給与が見合っていないため、この点で辞めたいと考える人が多いのが現実です。

栄養士が給料が低い理由はこちら☟

あわせて読みたい

管理栄養士の給料が低いのは【誰でもできる】から？年収アップの方法を解説 ・管理栄養士として働いているけれど、給料が低い・年収を上げたいけれど、どうしたら良いか分からない・すぐに給料をアップさせる方法を知りたい こんな悩みを抱えてい...

責任の重さに耐えられない

保育園の栄養士を辞めたい理由の4つ目は、責任の重さです。保育園では食物アレルギーを持つ子どもが多く、細心の注意が必要です。

特に年齢が低い子どものアレルギーは症状が重篤で、命にかかわる危険性もあります。

万が一、誤ってアレルギー物質を提供してしまった場合、その責任は栄養士が負うことになるため、非常に大きなプレッシャーを感じます。

また、離乳食では、園児が喉に詰まらせて死亡する事故も実際に発生しており、食材の種類や固さ、大きさに細心の注意を払う必要があります。

こうした責任の重さに耐えられないと感じることが、辞めたい理由の一つとなることがあります。

風土が合わない

保育園の栄養士を辞めたい理由の5つ目は、園の風土が自分に合わないことです。栄養士が立てた献立であっても、園の方針によって変更を求められることがあり、これが大きなストレスになることがあります。

例えば、私の栄養士の友人は、「肉を一切使わない」方針の園で働いていて、非常に苦労していました。

園ごとに独自の方針や文化があり、場合によっては栄養士としての専門性が活かしにくいこともあります。こうした風土に適応できないと感じることが、辞めたいという思いにつながることがあります。

保育園の栄養士すぐ辞めた方がいいケース

保育園の栄養士は、つらいことが多い仕事ですよね。辞めたいと思ったときに、感情に任せてすぐに辞めてしまうのは避けた方が良いですが、場合によっては早めに辞めた方が良いこともあります。

以下のようなケースです。

キャパオーバーになっている

仕事量や責任が自分のキャパシティを超えていると感じたとき、辞める決断をすることも大切です。キャパオーバーの状態で無理に仕事を続けると、心身ともに負担が大きくなり、最終的には健康を損なうことにもなりかねません。

私の友人に、保育園の栄養士の仕事が楽だと思って転職したものの、予想以上に仕事量が多く、忙しさに圧倒され、辞めてしまった管理栄養士がいました。

その友人は、以前病院で管理栄養士として働いており、結婚・出産後に再び栄養士として働きたくて、保育園の栄養士の仕事を選びました。病院の経験があったため、保育園の仕事は病院ほど忙しくないだろうと思っていたそうです。

しかし、実際には1人でこなすには業務が多すぎ、帰宅後に子どもの世話や家事を終わらせた後に仕事をしている日々が続きました。その結果、家庭との両立が難しくなり、辞める決断をしたそうです。

このように、仕事と家庭の両立が難しくなり、自分のキャパシティを超えてしまったと感じた時には、無理をせず、家庭や自分を優先して辞める決断をすることも重要です。

ストレスが耐えられない

仕事によるストレスが耐えられない状況になった場合、早めに辞めることをおすすめします。保育園の栄養士として働く中で、仕事や人間関係のストレスを感じる人は少なくありません。

ストレスが原因で、特に以下のような症状が続いている場合は、注意が必要です。

これらの症状が現れている場合は、無理をせず、辞める決断をすることも大切です。

保育園の栄養士を辞める前に考えたいこと

保育園の栄養士、つらい場合は辞めても大丈夫です。しかし、辞める前に一度以下の内容について考えてみることをおすすめします。

解決に向けて行動してみたか？

保育園の栄養士を辞める前に、まずは「辞めたい理由になった問題について解決に向けて行動したか？」を考えてみましょう。仕事量や人間関係など、さまざまな悩みがあるかもしれませんが、本当に辞めることでしか解決できないのでしょうか？

まずは解決できる方法がないか、一度じっくり考えてみることが大切です。

勢いで辞めてしまうと、後で後悔することもあります。
問題の内容にもよりますが、

などで解決できることもあります。

経験不足が原因ではないか？

保育園の栄養士を辞める前に、自分が辞めたい理由が「経験不足」ではないかを考えてみましょう。
例えば、

などが原因の場合、今はつらく感じても、頑張って続けることで状況が改善する可能性もあります。

経験不足が理由で辞めると、次の職場でも同じような壁にぶつかることが考えられます。

そのため、経験不足が原因の場合は、もう少しがんばることができないか、もう一度考えてみてもいいかもしれません。

本当に辞めていいか？

保育園の栄養士を辞める前に、もう一度「本当に辞めていいのか？」を考えてみましょう。これはどの職場でも同じことが言えます。

今の職場を選んだのは、何かしら魅力を感じたからだと思います。勢いで辞めると、後で「やっぱり辞めなければよかった」と感じることもあるかもしれません。

後悔しないためにも、まずは冷静に、辞めるべきかどうかをじっくり考えてから決断することが大切です。

自分にとって最良の選択をすることが、最終的には一番大事です。

保育園栄養士からの転職先

保育園栄養士についてよく考え、それでも辞める決断をしたら、次に考えないといけないのは転職先です。

転職先には大きく分けて、次の3つの選択肢があります。

再びこども関係の施設の栄養士をする

まず、保育園から「こども関連の栄養士職」に転職する選択肢があります。

これまでと同じ業界・職種での転職は、即戦力として活躍しやすく、経験が評価されるため転職しやすい職場です。特に保育園であれば、仕事内容がほぼ変わらないため、新しい職場にもすぐに馴染むことができます。

保育園の仕事自体が嫌で辞めるわけではない場合は、再度保育園に転職するのはおすすめです。

保育園以外を希望する場合は、同じくこども関連の施設として、幼稚園や学校、児童養護施設などがあります。

こども関係以外の施設の栄養士をする

次に、こども関係以外の施設で栄養士をする選択肢があります。業界は違えど、同じ職種の転職は、今までの経験を活かせる場面も多く、転職しやすい職場となります。

具体的には

などの職場があります。転職先によって難易度は変わってきます。

例えば委託給食会社であれば、今までの調理の経験を活かすことができるので就職はしやすいと言えるでしょう。

一方、病院は、今までになかった治療食などの知識が必要になってきます。そのため、保育園栄養士からの転職先としては難易度が高いと言えるでしょう。しかし、アレルギーの対応や病院によっては離乳食など活かせる経験も多いので、転職先と自分の強みを結び付けてアピールすることで活躍できるチャンスはあります。

管理栄養士の就職先は☟こちらの記事

あわせて読みたい

【徹底調査】管理栄養士の就職先16選！働く場所を知ることで選択肢が広がる ・管理栄養士の就職先について知りたい・転職先を迷っている こういったお悩みを抱えていませんか？ 転職を考えているとき、どの職場にするか悩むことがありますよね。...

栄養士ではない仕事にする

「次は栄養士じゃない仕事にしたい」という方もいると思います。保育園の栄養士を経験し、あまりにもつらい思いをした方は、「もう栄養士からは離れたい」と思う気持ちも分かります。

実際に、栄養士の資格を持っていても違う仕事に就く人は多いです。

栄養士は一度取得してしまえば、一生使える資格です。もし「やっぱり栄養士の仕事がやりたい」と思えば再びチャレンジすることはできるので、自分のやりたい仕事に挑戦しましょう。

ただし、一度栄養士から離れると、再就職時には苦労するという話を聞くのも確かです。そのため、今後のキャリアプランについてよく考え、選択をすることをおすすめします。

栄養士ではない仕事に就きたい人は、☟こちらの記事を一度ご参考ください。

あわせて読みたい

異業種へ転職を考える管理栄養士必見！栄養士を辞めるメリット・デメリット ・管理栄養士をもう辞めたい・管理栄養士から異業種への転職は難しいの？ こういったお悩みを持っていませんか？ 管理栄養士として働いてきたけど、 自分に向いていない...

まとめ：保育園栄養士、辞める前によく考えよう

この記事では、後悔しない保育園栄養士を辞め方を解説しました。

要点をまとめると以下の通り。

保育園栄養士は一人採用のところも多く、仕事量が膨大で家庭との両立が困難になってしまう人もいます。

誰かに相談したい、不安が多いという方は、転職エージェントを上手に利用することをおすすめします。プロからアドバイスをもらうことができるので、転職の負担を減らすことができますよ。

誰でも無料で相談できるので、希望の転職先によって使い分けましょう。