- 管理栄養士で転職を考えているけど自己分析って本当に必要?
- 自己分析のやり方がよく分からない
- 簡単にできる自己分析の方法を教えて!
こういった悩みを抱えていませんか?
転職を成功させるためには、自己分析をしっかり行うことがとても重要です。自己分析をせずに転職活動を進めてしまうと、転職の軸が定まらず、思うように進まなくなることも。転職活動が迷走しないためにも、自分の強みや希望を明確にしておく必要があります。
そこでこの記事では、管理栄養士が転職に向けてどのように自己分析を行うべきかを詳しく解説します。
キャロット
- 管理栄養士経験10年以上(病院3年、委託給食8年)
- 栄養指導、献立作成、工場立ち上げの実務経験あり
- 最高役職:課長補佐
- 金に目がない、管理栄養士でも高年収をあきらめたくない
- 転職で年収100万アップを実現
この記事を読めば、転職活動をよりスムーズに進め、成功に近づける自己分析ができるようになりますよ!
これから転職を考えている管理栄養士の方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
自己分析とは、自分を知る作業
自己分析とは、簡単に言うと「自分を知る作業」です。自分のことはよく分かっていると思いがちですが、いざそれを言葉にして説明しようとすると、意外と難しいものです。
具体的には、以下のようなことを深く掘り下げていきます。
- 目標
- 価値観
- 自分自身の強みや弱み
これらを明確にすることで、転職活動における自分の「軸」が決まり、転職がよりスムーズに進みやすくなります。
自己分析をしておかないと、その場しのぎの転職になってしまう可能性があります。
自己分析は転職活動の最初にやろう
自己分析を行うタイミングは、転職活動を進める前の最初に行うことをおすすめします。
つい、自己分析を後回しにして、求人探しなどを先に行ってしまいがちですが、これはあまり良くありません。目指すべき方向が曖昧なまま進んでしまう可能性があるからです。
そのため、転職活動を始める前に自分の軸をしっかりさせるよう、自己分析は最初にやっておきましょう。
管理栄養士が自己分析をするメリット
自己分析をするメリットは以下の3つです。
- 自分に合った転職先が見つけやすくなる
- 履歴書が作成しやすくなる
- 面接対策に役立つ
自分に合った転職先を見つけやすくなる
自己分析をすることで、以下の内容が明確になります。
これらを知ることで、次の転職先を見つけるための軸ができ、応募先の選定がスムーズになります。
特に管理栄養士の仕事は、職場や求人によって業務内容が大きく異なります。例えば、「病院で働く」といっても、主に給食管理を担当する場合や、病棟業務をメインに行う場合など、仕事内容はさまざまです。
そのため、転職後に「思っていた仕事と違った」と感じるミスマッチを防ぐためにも、自己分析を通じて自分に合った業務や職場環境をしっかり理解することが大切です。
履歴書が作成しやすくなる
自己分析をすることで、履歴書や職務経歴書が作成しやすくなります。自分の強みや経験を再確認することで、どの部分をアピールするべきかが明確になるからです。
履歴書作成などは多くの人が苦手と感じますよね。先に自己分析をしておくことで、効率的に進められるようにしておきましょう。
面接対策に役立つ
自己分析をすることで、面接対策にも役立ちます。なぜなら、よく聞かれる「自己アピール」や「過去の経験」について整理しておけるからです。
面接は応募先が決まった後、すぐに日程が決まることも多く、準備時間が限られていることもあります。そのため、事前に自己分析を行っておくことで、面接の準備が整いやすく、焦らずに臨むことができます。
管理栄養士の自己分析のやり方
管理栄養士の自己分析は、以下の7つのステップに従って進めます。
- 自分ができる仕事を明確にする
- 前職で「良かったこと」を書き出す
- 前職で「嫌だったこと」を書き出す
- 10年後の理想像を明確化してみる
- 理想の職場を明確化してみる
- 前職で「褒められたこと」を書き出す
- 前職で「指摘されたこと」を書き出す
STEP①:自分ができる仕事を明確にする
まずは自分ができる管理栄養士の仕事は何か明確にしましょう。
管理栄養士の業務例を以下にピックアップしました。今までに経験があり、できることをチェックしてみてください。
管理栄養士の業務 | 詳細業務 |
栄養管理 | 【概要】 栄養スクリーニング、栄養アセスメント、栄養ケアプラン、栄養サポートチーム 【ライフステージ】 乳幼児期、学童期、思春期、妊娠・授乳期、成人期、高齢期、在宅医療 【疾患別】 消化器系疾患、内分泌・代謝疾患、循環器系疾患、腎臓疾患、血液疾患、骨代謝疾患、外科的栄養管理 |
栄養指導 | 集団指導、個人指導(入院・外来)、訪問指導、特定保健指導 【疾患別】 消化器系疾患、内分泌・代謝疾患、循環器系疾患、腎臓疾患、血液疾患、骨代謝疾患、外科的栄養管理 |
献立作成 | 【形態別治療食】 流動食、嚥下食、軟食、常食 【特別治療食】 エネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、脂質コントロール食、食塩制限食、カリウムコントロール食、水分制限食、易消化食 【ライフステージ別】 離乳食、幼児食、学校給食、事業所給食、高齢者施設給食、病院食 【その他】 行事食、アレルギー献立、サイクルメニューの立案、食品構成表の作成、メニュー開発、食材発注、在庫管理、コスト管理 |
衛生管理 | 一般衛生管理、HACCP、衛生指導 |
調理現場 | クックサーブ、クックチル、クックフリーズ、ニュークックチル、真空調理 【工程別】 下処理、加熱調理、食形態加工、盛り付け、検品、洗浄 |
出来る仕事をピックアップしたら、その中から次の2つの業務を考えてみましょう。
- 自分が得意な業務
- 極めたい業務
STEP②:前職で「良かったこと」を書き出す
前職で「良かったこと」をできる限りすべて書き出してみましょう。
例として、私が前職で「良かったこと」を挙げてみました。
【前職で良かったこと】
- 給料が高かった
- 残業がない
- 上司が信頼できる
- 大手企業のグループ会社
- がない、調理作業
- 仕事が評価される環境
ここで書きだした内容は、やりたいことや、自分が望む転職先の指標になります。
また、書き出した「良かったこと」の中から、次の職場でもゆずれないことをピックアップしておきましょう。
私は「給料が高い」「調理作業がない」はゆずれない項目です。
STEP③:前職で「嫌だったこと」を書き出す(やりたくないこと)
次に、前職で「嫌だったこと」を書き出してみましょう。いやなことを明確化しておくことは、転職で同じことを繰り返してしまうことを防ぐことができます。
例として、私が前職で「嫌だったこと」を挙げてみました。
【前職で嫌だったこと】
- 管理栄養士の技術や知識を学べる人がいなかった
- 患者満足より利益重視だった
- 会社内でのもめごとが多かった
- ボーナスが少ない
- 通勤距離が遠い
また、ここで書き出した「嫌だったこと」の中から、次の職場では避けたいことをピックアップしておきましょう。
私は「通勤距離が遠い」のは次の職場では避けたいです。
STEP④:10年後の理想像を明確化してみる
次に、10年後の理想像を明確にしてみましょう。理想を具体的に描くことは、目先のメリットに惑わされて転職先を決めてしまうリスクを避けるためにも重要です。
ここで書き出す内容は、仕事だけでなく、プライベートの理想についても一緒に考えてみましょう。
以下の項目を考えてみてください。
- どんな仕事をしていたいか
- どんな技術を身につけていたいか
- どんな職場で働いていたいか
- プライベートはどうなっていたいか
例として、私の10年後の理想像を挙げてみました。
【10年後の理想】
- フリーランスとして年収500万以上稼ぐことができている
- 安定した仕事と収益が確保できている
- 出来るだけ在宅で、子育てと家庭を大事にした働き方をする
仕事だけではなく、プライベートについても一緒に考えておくことは大事です。理想が明確になれば、今後の転職の方向性が決まります。
STEP⑤:理想の職場を明確化してみる
ここまでで明確化してきた内容をまとめ、理想の職場を言語化してみましょう。
- 自分が出来る仕事が活かすことができ、
- 良かったことを満たし、
- 嫌なことを避けることができ、
- 10年後の理想像に近づける職場
例えば私の内容をまとめると以下の通り。
- 給料が高い
- 現場に入らなくていい
- 家から近い
- 献立作成に専念できる会社
私の場合はフリーランスなので転職先にはつながらないですが、ここでは「会社で働くなら」として挙げました。
現実的に可能かどうかは別として、まずはきちんと言葉にして明確にすることが大切です。
STEP⑥:前職で「褒められたこと」を書き出す
次に、前職で「褒められたこと」をできるだけ細かく書きだしてみましょう。
ここで書き出した内容は自己PRにも繋がります。
例として、私が前職で褒められたことを挙げてみました。
【前職で褒められたこと】
- 教えるのが上手
- 仕事を覚えるのが早い
- 感が良い
- 器用
- データ入力が早い
実際に周りから褒められたことは、自分でも気づいていない強みかもしれません。
転職時にアピールできる強みになります。
STEP⑦:前職で「指摘されたこと」を書き出す
次に、前職で「指摘されたこと」を書き出してみましょう。ここで書き出した内容は、「弱み」になります。自分の弱みを理解し、それに対して対策を講じていることは、逆に良いアピールポイントになります。
例として、私が前職で指摘されたことを挙げてみました。
【前職で指摘されたこと】
- 現場スタッフとのコミュニケーションが少ない
- 仕事を一人で抱え込みがち
- 雑な所があり見逃しが多い
弱みは面接で「よく聞かれる質問」のひとつです。できるだけ自分の弱みをしっかり把握しておくことが大切です。
以上が、自己分析の7つのステップです。
- 目標
- 価値観
- 自分自身の強みや弱み
これらが明確化できたかと思います。自己分析がしっかりできていれば、転職活動の方向性が定まりスムーズにいく可能性が高いです。
納得いくまでしっかり取り組んでおきましょう。
管理栄養士が自己分析する時のポイント
管理栄養士が自己分析するとき、以下のポイントがあります。
実務経験の振り返りは重要
管理栄養士が自己分析する時、実務経験の振り返りはとても重要です。なぜかというと、管理栄養士の仕事は職場によって内容が異なることが多いので、面接時に必ず聞かれるポイントだからです。
今までにどういった仕事をしてきて、何が得意で、何が不得意なのか、具体的なエピソードを言えるよう思い出しておきましょう。
コミュニケーションスキルの確認
管理栄養士が自己分析する時、自分のコミュニケーションスキルについても強みを考えておくことをおすすめします。
管理栄養士はコミュニケーションスキルが重要とされる仕事です。もし今までに、コミュニケーションにおいて力を入れていたことがあれば、強みとしてアピールしましょう。
モチベーションの確認
管理栄養士が自己分析する時、どんな仕事に対してモチベーションが持てるかも確認しておきましょう。管理栄養士の仕事は自分からアプローチする必要がある仕事も多いため、熱意の有無は転職時に重視されます。
そのため、自分が何が得意で何に対して熱意をもってやれるか自己分析をし、アピールできるようにしておきましょう。
まとめ:自己分析は転職の成功の基
この記事では、管理栄養士が転職に向けてどのように自己分析を行うべきかを解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 自己分析は転職活動を始める前にやっておく
- 転職活動をスムーズに進めるためには自己分析が重要
- 自分ができる仕事を明確にする
- 前職で「良かったこと」を書き出す
- 前職で「嫌だったこと」を書き出す
- 10年後の理想像を明確化してみる
- 理想の職場を明確化してみる
- 前職で「褒められたこと」を書き出す
- 前職で「指摘されたこと」を書き出す
自己分析をすることで、自分の軸が決まり、転職が正しい方向性に向かいやすくなります。ということは、理想の転職に近づけるということです。
転職を考えていて、まだ自己分析を行っていない方は、今回紹介したステップに沿って行ってみてください。