・管理栄養士でパワハラ職場に悩んでいる
・上司のパワハラがつらい
・パワハラがしんどくて仕事辞めたい
こういったお悩みをかかえていませんか?
管理栄養士の職場って、ブラックなところも多いですよね。
期待を抱いて入社した職場でパワハラに合ってしまったら、つらくて「辞めたい」と思ってしまうのは普通のことです。
私も以前の職場で精神的なパワハラを受けたことがあります。毎日「辞めたい」と思いながら、でも怖くて辞められないという状況でした。
そこでこの記事では、管理栄養士の職場で起こるパワハラ事例や対処方法を解説します。
この記事を読めば、パワハラへの対処方法が分かり、次の行動を知ることができます。
パワハラにつらく悩んでいる人は最後まで見てください。
管理栄養士の職場はパワハラが多い?
パワハラ(パワーハラスメント)とは、職場での上司や同僚からの、業務上の権限を利用した嫌がらせやいじめ、過度な叱責や無視などの精神的・身体的な暴力行為を指します。
管理栄養士の職場はパワハラが少なくありません。
私の周りでも実際にパワハラを受けた人はいますし、私自身パワハラを受けたことがあります。
管理栄養士の職場でのパワハラ事例3つ
実際にパワハラを受けている人の事例を紹介します。
【事例1】30代 病院管理栄養士
心の拠り所がなくなってしまいました。
私の上司は、パワハラが酷く、あの手この手で私を孤立させようとしています。他部署の人たちに、私が「できない栄養士」であるかのような悪評を広められます。
さらに、前回の指示を無視して正反対の指示を出され、私が戸惑っていると「思考停止している」と怒鳴られ、反論すると「盾突くな」と再び叱責されます。また、納得できない理由を挙げて次々と仕事から外され、業務が与えられなくなりました。さらに、「会議」と称して私を公開の場で吊し上げることもあります。
これらはほんの一部で、他にも数えきれないほどの嫌がらせが続いています。この病院に転職してから、今までの常識が全て覆されたように感じ、心の拠り所がなくなってしまいました。
【事例2】20代 保育園栄養士
心がすり減っていくのを感じています。
上司からの扱いが本当に辛く、心が折れそうです。上司は、職員用のご飯を私だけ極端に減らしてきます。また、上司が調理を担当する時は、昼食やおやつの味見をさせてもらえず、まるで信頼されていないように感じます。先輩も時々同じ扱いを受けることがありますが、私に対しては特に厳しく、どうしてこんな目に遭わなければならないのか、毎日が憂鬱です。
さらに、先輩が休みで上司と2人体制になると、上司はわざと調理場を離れて事務作業を始め、私に全ての調理と盛り付けを一人でやらせます。調理場で一人で奮闘しているのに、助けを求める相手もおらず、孤独感が募るばかりです。
そして、園児が食べにくいという理由で主任保育士からおやつの作り直しを命じられたことがありました。本当は上司が作った献立なのに、上司は知らんぷりで、私だけが怒られました。この時の悔しさと無力感は忘れられません。
毎日がこんな状況で、心がすり減っていくのを感じています。上司の態度に耐えるのが本当に辛いです。
【事例3】20代 保育園栄養士
精神的にもう限界が近いです。
私は保育園の栄養士として働いています。給食担当は私を含めて二人だけで、先輩は保育園調理のベテランです。
先輩は二重人格のような人で、園長や保育士さんたちには良い顔をしていますが、調理室に誰もいなくなると、声のトーンが一変します。
自分がパワハラをしているとは思っていないのでしょうが、私が質問すると「は?」と嘲笑され、時間内にできない仕事を押し付けられます。さらに、仕事を教えて欲しいとお願いしても、4回も頼まないと教えてもらえません。
一生懸命頑張っていますが、毎日毎日あら探しをされ、必ず怒られます。気づけば私の口癖は「すみません」になり、1日に50回は言っている気がします。正座させられて怒られることもあり、精神的に追い詰められて、ついには仕事中に過呼吸を起こしてしまいました。
幸い、看護師さんが看護してくれましたが、その時は本当に怖くて、もうダメなんじゃないかと感じました。1時間後には何とか落ち着きましたが、心が折れそうです。
この保育園は今年開設されてからまだ9ヶ月しか経っていませんが、私の前に栄養士さんが二人も辞めていたと聞いています。私も年度末での退職を考えていますが、精神的にもう限界が近いです。
本当にみなさん、つらい状況にあっています。
これらの事例からも分かるように、パワハラがもたらす影響は非常に深刻で、被害者に計り知れないストレスや精神的苦痛を与えています。
管理栄養士の職場でパワハラが起こる理由3つ
管理栄養士の職場でパワハラが起こってしまう理由は以下の項目があげられます。
- 高い職務ストレス
- 業務量が多い
- 閉鎖された職場環境
それぞれ解説します。
高い職務ストレス
管理栄養士は、高い職務ストレスを抱える仕事です。
次のような理由からプレッシャーが重く、ストレスの多い職種だといえます。
- 何百食もの食事を提供する責任がある
- アレルギーや嚥下の問題も含め、命に関わる重要な仕事
- 毎日時間に追われながらの仕事
管理栄養士の職場には、こうした高いストレス環境があるため、上に立つ管理栄養士は責任とリーダーシップを求められます。
しかし、その器がないまま経験年数だけで人の上に立つ人も多いです。
それにより高い職務ストレスがパワハラの発生を助長する一因となることがあります。
業務量が多い
職場によっては人手不足で業務量がかなり多い場合があります。
長時間労働や過剰な業務負担が、ストレスや不満を増大させ、それがパワハラにつながることがあります。
閉鎖された職場環境
管理栄養士の職場の中でも、厨房はパワハラが発生しやすい環境です。
その理由は下記の要因があげられます。
- 厨房が衛生的な観点からも他職種の人が入りにくく、封鎖された空間になる
- 厨房内の機械音が大きく、外には声が漏れにくい
- 厨房が地下や施設の隅などに配置されることが多く人の目に触れにくい
実際に私がパワハラを受けていたときも、上司より上の人が厨房に立ち入ることはほとんどないため、どんなにパワハラが起こっていてもバレないという環境でした。
もっと上の人に「現場を見に来てほしい」と切に願っていました。
閉鎖された職場環境はパワハラを生んでしまう一因となります。
管理栄養士がパワハラに対処する方法
パワハラを受けた時の対処法を知っておくことは大切です。
私が実際にパワハラを受けていたとき、職場の人に助けを求めました。
しかし話を聞いてはくれても、実際に動いてくれた人はいませんでした。
当時に対処方法を知っていれば、「もっと何かできたのでは?」と今になって思います。
まず行ってほしい対処方法は以下の内容です。
- 証拠を残す・集める
- 本当にパワハラか当てはめてみる
- 人事部、または社外の相談窓口を利用する
それぞれ解説します。
証拠を残す・集める
パワハラでの対象法として一番大切なのが、証拠を残すことです。
パワハラを訴えたところで、証拠がなければ、動いてもらうことはできません。
具体的には☟こういった内容を残しておきましょう。
どこで起こったのか
どのようなことを言われたのか、強要されたのか
誰に言われたのか、強要されたのか
そのとき、誰が見ていたか
証拠を残しておくことで、パワハラ被害を申し出るときに有利になります。
録音や録画ができれば、なお証拠として良いです。
私はパワハラを受けていた当時、証拠集めができていませんでした。
本当にパワハラか当てはめてみる
実際にパワハラだと感じていることが「本当にパワハラに当てはまるのか」確認することも大切です。
業務上での指導の場合はパワハラに該当しないからです。
パワハラと判断できるのは以下の内容です。
1)身体的な攻撃:暴行・傷害
2)精神的な攻撃:脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
3)人間関係からの切り離し:隔離・仲間外し・無視
4)過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
5)過小な要求:業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
6)個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること
これらは網羅する必要はなく、1つでも当てはまればパワハラに該当する可能性があります。
人事部、または社外の相談窓口を利用する
パワハラ相談窓口が社内にあることも多いので、1度相談してみるのも1つの手です。
パワハラが認められれば、素早い対応を行ってくれることも多いはずです。
その他社外では、厚生労働省が相談窓口を紹介しています。
>>相談窓口のご案内-あかるい職場応援団|厚生労働省
社外であれば、より客観的な視点でのアドバイスがもらえるので、強い味方になるでしょう。
転職を考える際のポイント
パワハラをうけていて、辞めたいと思った方は早めに行動しましょう。
私もパワハラに苦しんでいましたが、
- 辞めたら負けるのではないか?
- 辞めてもいいのだろうか?
- 転職に不安がある
といった理由ですぐ行動に移すことができませんでした。
しかし、パワハラに耐えたところでいいことは何もないので、早めに職場を変えて働きやすい職場で働けるようにしましょう。
実際に私がパワハラから解放されたのは、転職がきっかけでした。
転職活動を進める
転職活動は、転職エージェントに登録して情報収集から始めましょう。
今の職場を辞めて転職したときに、転職先も同じような人がいる会社だったら最悪ですよね。
転職に失敗しないためにも、転職先の情報は多い方が良いです。
転職エージェントを利用することで、内部事情を知ることもできるので、自分ひとりで転職をするよりも成功率が高まります。
まずは1つだけでもエージェント登録しておきましょう。
退職代行(弁護士)に相談する
パワハラを受けている場合、退職代行サービスを検討することもおすすめします。
辞めることを伝えづらいと思っている人も多いですよね。
私もそうでした。
上司がいやで辞めたいと思っているのに、その上司に退職を申し出るのはかなりハードルが高かったです。
普通に話しかけるのも怖いのに、「辞めます」はとても言いにくいものです。
自分で伝えることが難しい場合は、退職代行サービスを利用しましょう。
管理栄養士にオススメの退職代行5選!
退職代行は弁護士が運営しているところであれば、パワハラにも対応してくれます。
ただし業者選びには注意が必要なので、退職代行を検討する方はこちらの記事に1度目を通しておくことがおすすめします。
管理栄養士が退職代行を使うときの流れ・注意点を解説!
まとめ:パワハラからは早く逃げよう
この記事では、管理栄養士の職場でのパワハラについて解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 管理栄養士の職場はパワハラが少なくない
- パワハラを受けた時は、証拠を残す
- 人事部や社外の相談窓口を利用しよう
- エージェントや退職代行を使って転職をしよう
パワハラを受けた時は、まずは証拠を残すことが重要なポイントになります。
証拠があれば、戦うことができます。
ただし、これ以上今の職場に関わりたくないと考える人は、できるだけ早く職場を変えるよう行動しましょう。
自分から退職を申し出ることが難しい方は退職代行も検討してみてください。
☟管理栄養士におすすめの退職代行業者について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
管理栄養士にオススメの退職代行5選!
☟退職代行の手順が気になる方はこちらを読んでみてください。
管理栄養士が退職代行を使うときの流れ・注意点を解説!
【参考文献】(2024.9.4参照)