管理栄養士はやめとけ!稼ぎたいなら。それでも続ける理由【管理栄養士が解説】

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・管理栄養士はやめといたほうがいい?
・管理栄養士はやめとけと言われる理由って何?

こういった疑問をお持ちではありませんか?

「管理栄養士はやめといたほうがいい」と耳にすることありますよね。

実際に私は管理栄養士として10年以上働いてきましたが、自分の子供に「管理栄養士になりたい」と相談されたら、「やめといたほうがいい」といってしまうかもしれません。

まりすけ

私は、新卒で急性期病院に就職し3年働いたのち、委託給食会社3年委託給食会社5年の勤務経験を持つ管理栄養士です。


そこでこの記事では、管理栄養士が「やめとけ」と言われる理由について、実際に10年以上働いてきた管理栄養士が解説します。

結論から言うと、「やめとけ」と言われても、自分がやりたいなら「やる」べきです。

管理栄養士を続けるかどうか悩んでいる人は最後まで見てください。

目次

管理栄養士はやめといた方がいい理由

管理栄養士はやめといた方がいい理由について、
実際に管理栄養士として10年以上努めてきた私が考察した内容が、次の3つです。

  • 給料が低い
  • 年末年始も出勤がある
  • 人間関係が複雑になりがち

それぞれ解説します。

給料が低い

管理栄養士を辞めておいた方がいい理由の一つは、「給料が低い」ことです。多くの職場では、仕事量に見合わず給料が低く、昇給もしにくいと感じることが少なくありません。

私自身も20代前半のころ、朝から夜まで働き、休日には勉強や外部のセミナーに参加するなど一生懸命に取り組んでいましたが、手取りは16万円ほどでした。また、職場によっては成果が評価されにくく、昇給が難しいこともあります。

もちろん、中には高い給料をもらっている管理栄養士もいます。しかし、他の職種と比べると、その頑張りが報われにくい職業だと感じます。もし管理栄養士として高収入を得ている人がいるなら、その人は他の職種でもっと高い給料を得られる可能性が高いでしょう。

そのため、もし「稼ぎたい」という欲求があるなら、管理栄養士の職業は避けた方が良いかもしれません。
もっと詳しく知りたい方はこちら【年収公開】管理栄養士の年収は低い?その理由と給料アップの3つの方法

年末年始も出勤がある

管理栄養士を辞めておいた方がいい理由の一つに、正月やゴールデンウィークといった多くの人が休む日にも働かなくてはならない点があります。

病院や福祉施設は食事を365日提供する必要があるため、お正月であっても休むことはできません。私自身も、就職してからほぼ毎年お正月に出勤していました。とくにお正月は、パートスタッフなどから休み希望が多く出るため、そのフォローに社員が入らなければならず、休めないことが多いです。1月1日の出勤は非常に辛いものです。

そのため、もし年末年始に働きたくないと考える人は、管理栄養士はよく検討したほうが良いかもしれません。

ただ、年末年始に出勤がない職場もあるので、これは絶対ではありません。保育園や学校、行政機関はお正月休みですし、病院でも厨房業務がないところでは出勤の必要がありません。

まりすけ

いつもだったら通勤者で混むはずなのに、1月1日の朝、街はとても静かです。
本当に何とも言えないむなしさを毎年感じていました。


人間関係が複雑になりがち

管理栄養士を辞めておいた方がいい理由の一つに、人間関係の難しさがあります。

管理栄養士の職場は、女性が圧倒的に多いことから、人間関係が複雑になりやすい傾向があります。とくに、厨房ではパートのおばさまが多く、いじめやトラブルが日常的に発生する職場も少なくありません。

管理栄養士は指示を出す立場になることが多いため、そういった人たちをまとめていく役割を果たさなければならず、高いコミュニケーション能力が求められます。

私自身も、新人の頃には厳しい言葉をかけられて泣いてしまったり、出した指示を素直に受け入れてもらえずに苦労したことが何度もありました。

そのため、コミュニケーションが苦手な方や、人間関係に悩みたくない方には管理栄養士の仕事はあまりおすすめできません。

管理栄養士やってて良かったこと

では逆に管理栄養士をやってて良かったことは何があるでしょうか?

こちらも私の経験から3つあげました。

  • 世間うけがいい
  • 私生活で役立つ
  • 資格がある

それぞれ解説します。

世間うけがいい

管理栄養士として働いていて良かったことの一つは、「世間うけがいい」ことです。

「仕事は何をしているの?」と聞かれると、「管理栄養士です」と答えるだけで、非常に良い印象を持たれることが多いです。とくに女性にとって、その恩恵は大きいと感じます。結婚相手の家族に職業を尋ねられた際の安心感は格別です。

管理栄養士というだけで、特に何も説明しなくても家庭的で料理が得意なイメージを持ってもらえます。実際、私も結婚の際に、改めて「管理栄養士でよかった」と実感しました。

このように、管理栄養士としての職業が世間うけがいいことは、大きな魅力の一つと言えます。


私生活で役立つ

管理栄養士として働いていて良かったことの一つは、私生活に役立つことです。家族が病気になったり、健康診断で気になる数値が出たときに、食生活に関するアドバイスを提供できるので、家族の健康管理に貢献することができます。

実際、私の祖母が腎機能の低下で透析寸前に陥り、医師から食生活の改善を求められたとき、今までの管理栄養士としての経験がとても役立ちました。祖母からはとても感謝されています。

このように、これまで学んできた知識直接家族に活かせることは、私生活で非常に役立つ要素であり、管理栄養士としての大きな魅力の一つです。

資格がある

資格があることは、管理栄養士としての大きな利点の一つです。何かと、資格を持っているというのは非常に心強いです。

管理栄養士の資格は更新が必要ないため、一度職を離れても再就職が可能です。異なる仕事に挑戦してみて、もしうまくいかなかったとしても、再び管理栄養士として戻ってくることができるのは、国家資格ならではの魅力だと感じています。

そのため、資格があることは管理栄養士としてのいいところです。

管理栄養士に向いている人

ではどういう人が管理栄養士にむいているでしょうか?

次のチェック項目に答えてみてください。
AとBの質問があります。それぞれに当てはまった個数を数えてください。

【Aの質問】

  • 人と関わることが好き
  • 食に興味がある
  • 料理が好き
  • 周りの人を巻き込んで行動できる
  • 途中で投げ出したりしない
  • 学ぶことが苦にならない
  • 教えるのが上手と言われる
  • 細かい作業が得意
  • 人の役に立ちたい
  • 時間管理がしっかりできる

【Bの質問】

  • 人の話を聞くのが苦手
  • 食べることに興味がない
  • 料理はあまりしない
  • 指示を出したりするのが苦手
  • すぐ言い訳してしまう
  • あまり勉強はしたくない
  • 説明をするのが下手
  • 凡ミスが多い
  • 自分のために働きたい
  • 時間にルーズになりがち

AとBに当てはまる個数は数えられましたでしょうか?
どちらが多かったですか?

Aに〇が多い人は管理栄養士に向いています
Bに〇が多い人は残念ながら向いていないかもしれません。


これらの質問は、管理栄養士に求められる能力についての内容でした。
管理栄養士は、リーダーシップコミュニケーション能力責任感が求められます。

しかし、向いてない傾向にあるからと言って管理栄養士を辞めた方がいいというわけでもありません。

まりすけ

ちなみに私はAが7個、Bが6個でした。微妙です。

【管理栄養士に向いてない】3つの理由と対処法【管理栄養士が徹底解説】

管理栄養士をやりたいかどうかが大事

現在、管理栄養士として働いている人が全員、管理栄養士に向いているかというと、そんなことはありません。むしろ、自分が管理栄養士に向いていると感じながら働いている人は少ないのではないでしょうか。

私も10年以上この職に携わっていますが、「自分が向いている」と感じたことは一度もありません。どちらかというと、向いていないと思いつつも、様々な理由から管理栄養士を続けてきたというのが実情です。

重要なのは、自分が管理栄養士として働きたいかどうかです。


向いていなくても、管理栄養士としての仕事を続けたいという気持ちがあれば、その中で自分に合ったスタイルを見つけていけるものです。

給料が低い、正月も出勤しなければならない、人間関係が複雑などの理由をつけて辞めることも可能です。しかし、それでも私は管理栄養士を続けています。

「ずっと管理栄養士をやりたい」とは思わなくても、管理栄養士としての仕事に価値を感じており、辞めたいとも思っていないことが、今もこの職を続けている理由だと思います。

まりすけ

管理栄養士は人の役に立てる良い仕事です。


まとめ:管理栄養士は「やめとけ」と言われても「やりたい」かどうか

この記事では、管理栄養士はやめとけと言われる理由について解説しました。

管理栄養士をやめといた方が良い理由
  • 給料が低い
  • 正月も出勤がある
  • 人間関係が複雑になりがち
管理栄養士やってて良かったこと
  • 世間うけがいい
  • 私生活で役立つ
  • 資格がある

自分が管理栄養士をやりたいかどうかが大事

管理栄養士を「やめとけ」といわれても「やりたい」と思えるかどうかが重要なポイントです。

どんな職業でもメリットデメリットはあります。

両方を知ったうえで、この先の自分のキャリアを考えてみてください。

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