管理栄養士の転職先で病院給食のセントラルキッチンがおすすめな5つの理由

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・管理栄養士の転職先でおすすめの職場を知りたい
・今までの経験を活かせる職場で働きたい
・将来性のある職場で働きたい

こういった悩みはありませんか?

管理栄養士の転職を考えるときに、少しでも良い職場に転職したいのは、だれもが思っていることですよね。でも、具体的にどこが良いかわからず、「前も施設だったから次も施設かな…?」となんとなくで選んでしまっていませんか?

まりすけ

私は管理栄養士を11年続けていますが、転職先にセントラルキッチンをおすすめしています。

そこでこの記事では、管理栄養士の転職先で病院給食のセントラルキッチンがおすすめな5つの理由を解説します。

この記事を読めば、管理栄養士として働きやすい職場「セントラルキッチン」について知ることができます。


良い職場に転職したいと思っている方は最後までお読みください。

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目次

セントラルキッチンは大きいキッチン

ここでは病院給食をメインとして取り扱うセントラルキッチンとして説明します。

セントラルキッチンは、一言で言うと、大きいキッチンです。複数の病院や福祉施設に提供する患者食を1ヵ所でまとめて大量調理する施設のことです。

患者食の下処理、調理、盛り付け、トレイメイク(施設で行うこともあり)、食器の洗浄などを請け負います。
セントラルキッチンでは、クックチルニュークックチルの調理方式を採用しています。

クックチル・ニュークックチルとは?

クックチルとは、調理済みの食品を急速に冷却し、冷蔵保存する調理方法です。


この方法を用いることで、食材の栄養価や風味を保持しながら、長期間保存できるため、セントラルキッチンでの調理に適しています。

ニュークックチルは、従来のクックチルをさらに進化させた技術で、冷蔵状態で盛り付けた食事を提供するシステムです。これにより、より病院側の負担を減らすことが出来る手法となっています。

☟クックチル・ニュークックチルについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ!

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管理栄養士の転職先でセントラルキッチンがおすすめな5つの理由

実際に働いていた私が感じた、セントラルキッチンがおすすめな理由は次の通りです。

  • 早出・遅出がない
  • 特定の業務に専任できる
  • 将来性がある
  • 希少価値がある
  • 給料が良い
まりすけ

それぞれについて詳しく解説していきます。

セントラルキッチンは早出・遅出がない

一般的な委託給食では、早出・遅出がありますが、セントラルキッチンではこのような勤務形態が少なく、出勤時間は規則的なことが多いです。

その理由はクックチルを採用しているからです。クックチルは、調理したものを保存できるので、クックサーブのように朝昼夕の食事時間に合わせての調理が必要ありません。

そのため私が働いていたときも、朝は9時出勤、夕方は5時に退社、という出勤時間でした。

セントラルキッチンはそのシステムの特徴から、規則的な勤務時間で働けるため、プライベートとのバランスが取りやすく、安定した生活リズムを保つことができます。

まりすけ

勤務時間が規則的なのは管理栄養士にとってとても魅力的ですよね!
早朝からの仕事は起きるのがつらいし、夜遅くまでの仕事はしんどいです。


セントラルキッチンは特定業務に専任できる

セントラルキッチンで働く管理栄養士は、特定の業務に専念することができます

例えば、「事務作業」や「現場での検品作業」などです。

このように専任できる理由は、セントラルキッチンが大量調理を行うため、各作業が異なる部署に分かれているからです。

具体的には、部署は以下のような感じで分かれています。

  • 下処理
  • 調理
  • 盛り付け
  • 配膳
  • 洗浄
  • 事務所

管理栄養士は主に「事務所」や「配膳」の部署に配置されることが多いです。それぞれの業務に特化した役割を持っているため、効率的に作業が進められます。

私自身も、配膳の現場にいた際には配膳確認の業務のみを担当し、事務所にいる時は事務関連の仕事に専念していました。

通常の委託給食のように管理栄養士が調理を行うことはほとんどなく、調理は主に調理師が担当します。

このように、セントラルキッチンの管理栄養士は特定の業務に集中することで、業務の効率化を図ることができ、自身のスキルをさらに深めることができる環境が整っています

まりすけ

会社にもよると思いますが、私は2社経験して同じような内容でした。



セントラルキッチンは将来性がある

セントラルキッチンの需要は、今後さらに高まると予想されています。

その背景には、給食業界における深刻な人手不足があります。高齢化社会に伴い、病院や介護施設での給食需要が増加している一方で、人手不足はますます深刻化しています。

このような状況を受けて、大手給食会社がクックチルの導入を進めるケースが増えています。これに伴い、セントラルキッチンの重要性も高まっています。

このことから、セントラルキッチンは管理栄養士にとって将来性のある分野であると言えます。

まりすけ

さらに、セントラルキッチンで必要とされる特定のスキルと知識は希少価値が高く、ここでの経験は他の施設や企業でも評価されやすくなります。そのため、転職やキャリアアップの際に有利に働くことが期待できます。



セントラルキッチンは給料が良い

ここ最近の委託給食は、以前とくらべ給料が高くなってきています

☟実際に、私がセントラルキッチンで働いていたときの給料明細がこちら。


↑これは、1ヶ月分(22日出勤)の金額です。

支給金額:33万8470円
手取り金額:27万9215円

この画像は、1ヶ月分の有給消化をしたときの明細なので、通常はこの金額に交通費がプラスされていました。年収は約440万円でした。ちなみに年齢は32歳の時でした。

管理栄養士は給料が低いことが多いので、少しでも給料が高い職場を選びたいですよね。そんな方にはセントラルキッチンはおすすめです。

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セントラルキッチンの管理栄養士のデメリット

おすすめな理由を紹介しましたが、デメリットも知っておきたいですよね。

私が実際に働いて感じたデメリットは次の通りです。

  • 日付管理が混乱する
  • 献立作成が難しい
  • コスト管理が難しい

セントラルキッチンは日付管理が混乱する

セントラルキッチンで働く際に、最初に誰もがつまずくのが日付管理です。

その理由は、各現場で作業が分かれており、それぞれの日程が異なるため、混乱しやすいからです。

たとえば、今日が8月5日だと仮定した場合、各現場の作業日は次のようになります。

  • 下処理 :8月8日
  • 調理  :8月7日
  • 盛り付け:8月6日
  • 配膳  :8月6日
  • 洗浄  :8月4日
  • 事務所 :8月6日

(※この例は分かりやすくするために簡略化しています。実際には、1日分の作業だけでなく、夕食と翌朝の昼食など、2日にわたって作業を行うことが多いため、もう少し複雑です。)

管理栄養士は指示を出す立場にあるため、現場で行われている作業がいつの何の食事かを把握しておく必要があります。

まりすけ

働いているうちに徐々に慣れていきますが、初めのうちはこの点が混乱の原因となることが多いです。



セントラルキッチンは献立作成が難しい

セントラルキッチンの献立作成は、一般的な献立作成に比べて難易度が高いです。

特にニュークックチルの献立には多くの制約があり、考慮すべき事項も多いため、高度なスキルと経験が求められます。

さらに、複数の施設に食事提供を行っているため、各施設のニーズのバランスを取ることが難しい場合があります。たとえばA病院では「おいしい」と評価された料理が、B病院では「いまいち」とされることも珍しくありません。

このように、セントラルキッチンの献立作成は、多くの制約の中で、多数の施設に喜ばれる献立作成が必要となるので、難易度が高いと言えます。

セントラルキッチンはコスト管理が難しい

セントラルキッチンでは、効率的な運営が求められるため、コスト管理が非常に重要です。

しかし、大量の食材を扱うことから、細かいコスト管理が難しくなることがあります。

実際、予定食数に基づいて発注を行うものの、食材が大量に余ったり、逆に不足したりすることが頻繁に起こります。余った食材は、使いきれずに賞味期限が切れて廃棄されることも少なくありません。

通常の給食会社でも似たような問題は発生しますが、セントラルキッチンは取り扱う食数が多いため、コスト管理には特に注意が必要です。

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病院給食セントラルキッチンに向いている管理栄養士

セントラルキッチンに向いている人の特徴をご紹介します。

病院経験がある管理栄養士

病院での勤務経験は、セントラルキッチンでの業務に非常に役立ちます。

病院給食を扱う際には、患者の栄養管理や特別食に関する知識が求められます。そのため、病院経験を持つ人材は即戦力として期待され、セントラルキッチン内でも昇進しやすいポジションにつくことができます。

実際、私もセントラルキッチンに勤める前に病院での経験があったため、お客様との対応において対等に話を進めることができ病院経験が非常に役立ちました。

そのため、病院経験を持つ管理栄養士はセントラルキッチンにとても向いていると言えます。

委託給食経験がある管理栄養士

委託給食での経験がある管理栄養士も、セントラルキッチンで活躍できます。

大量調理や食材管理の経験が、そのまま即戦力となります。実際に委託給食経験がある管理栄養士は、すぐに仕事ができるようになり、評価が高かったです。

そのため、委託給食経験がある管理栄養士はセントラルキッチンに向いています。

未経験の管理栄養士でも大丈夫

セントラルキッチンでは、未経験者でも安心して働くことができます

セントラルキッチンの魅力の一つは、業務が分担化されている点です。そのため、配属された業務に集中できる環境が整っています。

通常の委託給食のように、一度に多くの作業(下処理、調理、盛り付け、配膳など)を覚える必要はありません。

未経験からでもスタートできる環境が用意されているので、チャレンジする価値があります。

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まとめ:セントラルキッチンが近くにある人はラッキー

この記事では、管理栄養士の転職先にセントラルキッチンがおすすめな理由について解説しました。

要点をまとめると以下の通り。

セントラルキッチンがおすすめの理由

  • 早出・遅出がない
  • 特定の業務に専任できる
  • 将来性がある
  • 希少価値がある
  • 給料が良い


実際に私はセントラルキッチンで働いており、もっとみなさんにセントラルキッチンの良さを知ってほしいと思いこの記事を作成しました。

もしこの記事を読んで、「セントラルキッチン良いかも♪」と感じた人は、転職先として考えてみてください。

しかし住んでいる地域によっては、セントラルキッチンが近くになく、転職先として選べない方も多いと思います。近くにセントラルキッチンがあったという方は、とてもラッキーです。

とはいえ、転職先の情報をしっかり調べて転職をすることが大切です。転職で失敗したくない人は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

転職エージェントを利用すれば、希望の職場を探してくれるだけでなく、企業の内部事情についても教えてくれるので、転職で失敗するリスクが減ります。

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