・管理栄養士はブラックな職場が多い
・もうブラックなところで働きたくない
こういった悩みを抱えていませんか?
管理栄養士の職場がブラックという話は、よく耳にします。
現在もサービス残業に追われ、心身ともに疲れ果てている管理栄養士さんも多いのではないでしょうか。
私自身、かつて月70時間以上のサービス残業を強いられるブラックな職場で働いていました。嫌な上司のもと、朝から夜遅くまで働いても、給料は少なく、精神的にも肉体的にも限界を感じていました。
そこでこの記事では、
- 管理栄養士の職場におけるブラックな現状
- 管理栄養士のブラック職場での対処法
- 管理栄養士がブラック職場を避ける方法
について詳しく解説します。
この記事を読めば、ブラック職場を離れて、理想の職場で働けるヒントが分かります。
今の職場環境に悩み疲れ果ててしまっている人は最後まで読んでください。
管理栄養士の職場はブラック?みんなが感じる不満
管理栄養士が「仕事がつらい」「この職場はブラックかもしれない」と感じてしまう不満には以下の4つがあげられます。
- 長時間労働でサービス残業が日常的
- いじめがあったり人間関係が良くない
- 教育制度が整っていない
- 忙しさで休憩・休暇・有給がとれない
それぞれ解説します。
長時間労働でサービス残業が日常的
ブラック企業と聞いてまず挙げられるのは、残業など労働時間が長いことです。
とくにひどいケースでは、朝5時に早出しているのに、帰れるのは夜19時という人が私の周りにもいました。
労働時間が長すぎると、プライベートな時間や十分な休息が取れず、心身ともに疲れ果ててしまいます。
さらに、残業時間が長いだけでなく、サービス残業が常態化している職場もあります。
管理栄養士は残業が多い?残業が少ない職場の探し方やポイントを解説
いじめがあったり人間関係が良くない
次にブラックな職場として挙げられるのが、人間関係の悪さです。
いじめや人間関係のトラブルが多いと、職場に行くこと自体が苦痛になります。
管理栄養士の職場の中でも、とくに厨房業務では人間関係のトラブルが起こりやすいです。
なぜなら、厨房ではいつも時間に追われていて、人手も不足しがちでイライラしてしまう環境であることが多いからでせす。そのためいじめなど、人間関係が悪くなりがちです。
教育制度が整っていない
教育制度が整っていないことも、ブラックな職場の特徴としてよく挙げられます。
管理栄養士の職場は慢性的な人手不足であることが多く、入社したその日から即戦力として扱われるケースも少なくありません。
しかし、入社したばかりでは、職場のルールや物の配置など何もわからない状態です。
そんな中で、詳しい説明も受けられないまま仕事に関わり、訳も分からないまま叱責されると「この職場はまずい」と感じてしまうことも多いです。
忙しさで休憩・休暇・有給休暇がとれない
管理栄養士の職場では、特に厨房業務が激務になりがちです。常に時間に追われているため、職場によっては休憩を取ると次の食事の準備が間に合わず、結果として休憩が取れないことも少なくありません。
さらに、人手不足が原因で有給休暇どころか通常の休暇が取れないケースもまれにあります。休暇をとると、現場が回らなくなるために休むことができません。
休憩・休暇・有給といった、正当に与えられた権利を十分に利用できない職場は、ブラックだと思われても仕方がないかもしれません。
管理栄養士の実際のブラック体験談
実際に管理栄養士のブラックの実態を調査した結果、以下のような体験談がありました。
どの方も厳しい職場環境に、心身ともにツライ思いをされています。
これらで共通して挙げられるのがサービス残業の問題です。
ブラックとされる職場では、サービス残業が常態化しているケースが非常に多いです。
しかし、サービス残業は法律で禁止されており、明らかな違法行為です。もしこのような不当な残業を強いられている場合は、迷わず適切な機関に相談し、状況を改善するための行動を起こすことが大切です。
(参照:賃金不払残業(サービス残業)の解消のための取組事例集|厚生労働省)
3番目の【20代女性 委託給食会社】は筆者本人の実話です。
職場がブラックだったときの解決法
では勤め先がブラックだったとき、どういった行動をとればいいのでしょうか?
今ブラック企業で働いている方がとるべき行動について紹介します。
相談機関に頼る
信頼できる相談機関に頼ることも大切です。
たとえば、厚生労働省が運営する「総合労働相談コーナー」などがあります。
全国に379ヵ所あり、各都道府県の労働局や労働基準監督署内に設置されていますので、お近くの相談コーナーを利用してみましょう。
証拠を集める
会社から受けているブラックな扱いについては、証拠を取っておくようにしましょう。
具体的には以下のような内容です。
- 雇用契約書や労働契約書
- 就業規則のコピー
- タイムカードなどの勤怠記録
- 業務日報
- 業務用メールの送受信履歴
- 残業を命じられた内容が記載されているメール
- 日記
- 帰宅用のタクシーの領収書
- 残業指示書
- 残業承諾書
- 残業中の業務内容がわかる記録
未払いの残業代は、退職後でも最大3年前まで遡って請求することができます。
(参照:未払賃金が請求できる期間などが延長されています|厚生労働省)
その際には証拠が非常に重要となるため、請求する予定がなくても、証拠を事前にしっかりと保存しておくことをおすすめします。
退職する
ブラックな会社に長く留まる必要はありません。できるだけ早く退職を検討しましょう。
ただし、ブラックな会社では、「代わりを見つけてから辞めてくれ」や「引き継ぎが終わるまで辞めさせない」といった理由で、退職の意思を伝えても辞めさせてもらえないことがあります。
そのような場合には、退職代行の利用も選択肢に入れてみましょう。退職代行を利用すれば、会社の人と直接顔を合わせることなく辞めることができます。
また、弁護士が運営している退職代行を選べば、残業代の請求なども一緒に対応してもらえることがあります。自分から辞めることが難しいと感じる方は、一度退職代行に無料相談してみることをおすすめします。
管理栄養士にオススメの退職代行5選!【失敗しない選び方を伝授】
管理栄養士のブラックといわれやすい職場
ブラック職場が多いのは委託給食
管理栄養士の職場でブラック職場といわれやすいのは、圧倒的に委託給食会社です。
常に人手不足に悩まされており、その結果として過酷な労働環境が生まれやすい傾向があります。多くの委託給食会社でブラックな職場が存在するのは、そのためです。
委託=ブラックではない
委託=ブラックと考えられることが多いですが、決してそうではありません。
というのも、私は委託給食会社を2社経験していますが、2社目はまったくブラックとは感じず、むしろ働きやすい職場でした。基本的に定時で退勤でき、仕事の評価もしっかりしてくれたので、給料はかなり良かったです。
私の委託給食会社時代の給料は☟こちらの記事で確認できます。
【年収公開】管理栄養士の年収は低い?その理由と給料アップの3つの方法
委託給食会社はブラックが多いのは否定できませんが、会社をしっかり選べばブラックな職場は避けることができます。
転職でブラック職場を避ける方法
転職の際にブラック職場を避けるには、
- 求人をしっかり確認して怪しい会社は避けること
- 転職エージェントを利用すること
この2つが大事です。
求人の確認ポイント
求人を確認する際は、以下の項目に注意しましょう。
- 基本給が高すぎる・低すぎるのは注意
- 残業時間は記載されているか・適性か
- 休日数は100日以上あるか
それぞれ解説します。
基本給が高すぎる・低すぎるのは注意
基本給が高すぎるまたは低すぎる場合には、注意が必要です。
基本給が高い場合、みなし残業代が含まれていないか確認しましょう。
たとえば、「みなし残業代30時間含む」と記載されている場合。これは、30時間分の残業代が基本給に含まれていることを意味し、実際に残業してもその30時間以内であれば追加の残業代は支給されません。
高い基本給に見えても、残業代が正しく支払われると、本来の給与額がさらに高くなる可能性もあります。したがって、目先の金額だけに惑わされず、残業代の取り扱いについてもしっかり確認しましょう。
基本給が低い場合も注意が必要です。
基本給が低いと、ボーナスの額に影響が出ます。ボーナスは通常、基本給に基づいて計算されるため、基本給が低いとボーナスも低くなりがちです。
したがって、基本給の低さがボーナスにどのように影響するかも考慮して判断することが大切です。
残業時間は記載されているか・適性か
求人情報には、残業時間が記載されているかどうかを確認することが重要です。
残業時間が少ないことは多くの場合、メリットとされるため、その情報が求人に明記されていることがよくあります。一方で、残業時間が多い場合には、デメリットとされることが多く、そのため求人には残業時間が記載されていないこともあります。
入社後に予想外の残業の多さに驚かないよう、求人情報で残業時間の有無やその詳細についてしっかり確認することをおすすめします。
管理栄養士の残業時間の平均はこちらの記事で確認できます。
管理栄養士は残業が多い?残業が少ない職場の探し方やポイントを解説
休日数は100日以上あるか
休日数も必ず確認しましょう。中には年間100日未満の求人もあります。
年間100日未満の休日だと、月の休日は約8日程度になります。一見普通に見えるかもしれませんが、祝日や正月などの長期休暇分が一切含まれていない日数です。
最低でも年間100日以上の休日が確保されている会社を選ぶことをおすすめします。
転職エージェントを利用する
ブラックな会社を避けるためには、転職エージェントの利用をおすすめします。求人情報をしっかり確認することでリスクを減らすことは可能ですが、実際に入社すると求人情報と内容が大きく異なることもあります。
転職エージェントを利用すれば、企業の内部事情や社内の雰囲気についての詳細な情報を得ることができます。企業との交流が豊富なため、社内の実情に詳しいことも多いです。
信頼できるエージェントを利用することで、より多くの情報を手に入れることができ、ブラック職場を選んでしまうリスクを減らすことができます。
まとめ:ブラックな職場は早めに離れよう
この記事では管理栄養士の職場のブラック事情について解説しました。
要点をまとめると以下の通り。
- ブラックな職場ではサービス残業が多い
- 職場がブラックだったときはできるだけ早く退職する
- 管理栄養士の職場では委託給食がブラックが多い
- 転職でブラック職場を避けるには転職エージェントを利用する
ブラック職場で働いている場合はできるだけ早く退職することが重要なポイントになります。
退職がうまく運ばない場合は、退職代行も検討してみてください。
管理栄養士にオススメの退職代行5選!【失敗しない選び方を伝授】
またブラック職場で働いてしまうことがないよう、転職の際は転職エージェントを利用し、自分に合った環境を探しましょう。
【参考文献】(2024.9.13参照)