- 管理栄養士で働いているけど、今よりも給料のいい職場に転職したい
- 転職活動はどう進めていけばいい?
このような悩みを抱えていませんか?
管理栄養士は給料が低い職場が多いのが現実です。そのため「転職して年収を上げたい」と思っている方は少なくないはず。

私もかつてはその悩みを抱えていました。しかし転職をきっかけに、年収100万円アップを実現することができました。
転職は、うまくいけば大幅な年収アップが期待できます。一方で、転職後に給料がほとんど変わらなかったというケースもあるので、転職には慎重な準備が大切です。
そこでこの記事では、転職で給料アップしたい管理栄養士のための転職ロードマップを解説します。


キャロット
- 管理栄養士経験10年以上(病院3年、委託給食8年)
- 栄養指導、献立作成、工場立ち上げの実務経験あり
- 最高役職:課長補佐
- 金に目がない、管理栄養士でも高年収をあきらめたくない
- 転職で年収100万アップを実現
この記事を読めば、管理栄養士として年収アップするための転職方法をステップごとに学べます。
いまから転職を考えている管理栄養士は最後まで見てください。
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管理栄養士の転職ロードマップの全体像


転職を始める前に、転職活動の全体像を把握しておくことは重要です。
▼以下のステップを確認しておきましょう。
- 転職理由を明確にする
- 自己分析をしっかり行う
- 転職先の候補を決める
- 転職方法を決める
- 転職したい求人を探す
- 応募書類の作成
- 面接(準備)を行う
- 内定承諾する
STEP①:転職理由を明確にする


転職活動を始める前に、まず転職理由を明確にしておくことが非常に大切です。転職には必ず理由があり、ほぼ確実に面接でも聞かれます。
管理栄養士が転職を考える主な理由としては、▼以下のようなものがよく挙げられます。
- 給料が低い
- 長時間労働がしんどい
- 他にやりたいことができた
- 人間関係が良くない
- サービス残業になっている
今の職場で「嫌だ」と感じていることは、次の職場を選ぶ際の基準にもなります。自分が何を重視して転職したいのか、しっかりと考えておきましょう。
もしまだ転職を迷っている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
管理栄養士を辞めたいあなたへ
STEP②:自己分析をしっかり行う


転職先を探す前に自己分析を行うことは、非常に大切です。
自己分析をしっかり行うことで、▼以下の点が明確になります。
- 目標
- 価値観
- 自分自身の強みや弱み
これらが明確になると、転職活動の軸が定まり、方向性がぶれにくくなります。
- 自分ができる仕事を明確にする
- 前職で「良かったこと」を書き出す
- 前職で「嫌だったこと」を書き出す
- 10年後の理想像を明確化してみる
- 理想の職場を明確化してみる
- 前職で「褒められたこと」を書き出す
- 前職で「指摘されたこと」を書き出す
この7つのステップに沿って自己分析を進めることで、自分にとって本当に必要な条件や職場環境が見えてきます。



転職活動が効果的に進み、成功率が高まります。
もっと詳しく知りたい方はこちら管理栄養士の自己分析のやり方
STEP③:転職先の候補を決める


3つ目に、転職先の候補を決めましょう。管理栄養士の職場は多岐にわたるので、自分に合った職場をある程度絞っておくことが大切です。
前のステップで行った自己分析を通して、自分がどのような職場に向いているか見えてきたと思います。その結果を踏まえ、転職先を具体的に絞り込んでいきましょう。
主な職場の例としては▼以下のようなものがあります。
- 病院
- 高齢者施設
- 保育園
- 委託給食会社
- 学校
- 企業
管理栄養士の給料が高い職場


転職で給料アップを狙いたい人は、管理栄養士の給料が高い職場についても知っておくことが重要です。
例えば、▼以下の職場は比較的高い給料が期待できます。
- 病院
- 企業
- 委託給食会社
転職するなら「今よりも給料が良い職場に移りたい」と思いますよね。給料が高い職場を選ぶことで、年収アップしやすくなります。
詳しくはこちら管理栄養士の給料が高い職場
STEP④:転職方法を決める


4つ目は、転職活動の進め方を決めましょう。
転職活動には大きく分けて▼以下の3つの方法があります。
- ハローワークで転職
- 転職サイトで転職
- 転職エージェントで転職
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ハローワークで転職


ハローワークは厚生労働省が行う職業紹介・就職支援サービス機関で全国に支店があります。
▼メリット・デメリットは以下の通り。
メリット | デメリット |
・公共機関のため安心感がある ・求人情報が多い ・地元の求人情報が豊富 ・職業相談が受けられる ・求職者支援サービスがある | ・自己管理が求められる ・個別のサポートが少ない ・店舗で待ち時間が発生することも多い ・大手企業の求人は少ない |
ハローワークのメリットは、公共機関ならではの安心感や、地元に特化した求人情報が豊富であることです。
しかし、転職活動全体を自分で進める必要があるため、積極的に動かなければ求人情報を見逃してしまうこともあります。
転職サイトで転職


転職サイトは、求人を掲載しているWebサービスです。自分で求人情報を検索し、企業に直接応募します。
▼メリット・デメリットは以下の通り。
メリット | デメリット |
・大手~中小企業まで求人が豊富 ・自分のペースで進められる ・求人情報の検索機能が充実している | ・応募や交渉はすべて自分で行う ・個別サポートがない |
転職サイトのメリットは、自分のペースで転職活動を進められることです。しかし、その分サポートが少ないため、面接日の調整や事業所への連絡は自身で行う必要があります。
転職エージェントで転職


転職エージェントは、プロのキャリアアドバイザーがサポートしてくれるサービスです。
▼メリット・デメリットは以下の通り。
メリット | デメリット |
・転職のプロのサポートが受けれる ・非公開求人へのアクセス ・日程調整や交渉の代行を頼める ・キャリアアドバイザーに相談できる ・企業の内部事情を把握できる | ・キャリアアドバイザーとの面談がある ・担当者によってサポートの差がある ・求人が偏ることがある ・地方だと求人数が少ないことがある |
転職エージェントのメリットは、専門的なサポートが受けられ、求人の絞り込みが効率的に行えることです。しかし担当になるキャリアアドバイザーによってサポートに差がある場合もあります。
使えるものはすべて使うが正解


転職方法として、3つの選択肢を挙げましたが、活用できるものはすべて使うことをおすすめします。
ハローワーク、転職サイト、転職エージェント。これらは全て無料で利用できるサービスなので、1つに絞る必要はありません。
選択肢が少ないと、妥協せざるを得ない場合が出てきます。それを避けるためにも、できるだけ多くの情報源を活用しましょう。



給料アップには、転職エージェントの上手な活用が賢明!
STEP⑤:転職したい求人を探す


5つ目のステップに、実際に転職したい求人を探しましょう。いよいよ自分の希望にぴったりの求人を見つけるフェーズに入ります。
転職エージェントを利用する場合は、まず自分の希望をキャリアアドバイザーにしっかりと伝えることが重要です。
キャリアアドバイザーへの相談は、▼以下のポイントがあります。
- 嘘はつかない
- 希望条件の優先順位を伝える
- 不満や愚痴は控える
自分の希望を正直に伝えることで、自分に合った求人の紹介をしてもらいやすくなります。
求人には応募期限があることもあり、タイミングを逃すと他の応募者に取られてしまいます。転職活動はスピードが命。気になる求人があれば、即座にアクションを起こすことが成功への近道です。
STEP⑥:応募書類の作成


6つ目のステップは、履歴書や職務経歴書の作成です。ここでも、転職エージェントのサポートを活用することをおすすめします。
転職エージェントを利用することで、応募先の企業情報をもらったり、作成した書類のチェックをしてもらったりできます。
履歴書を作成する
まずは、履歴書を作成しましょう。
▼管理栄養士の履歴書の例はこちら


自分のこれまでの経歴を整理し、正確な情報を履歴書に記入します。
管理栄養士の履歴書の書き方
履歴書で特に重要なのは、以下の3つのポイントです。
- 清潔感のある顔写真
- 正確な職務履歴
- しっかりとした志望動機
特に志望動機は、応募者と応募先がどれだけマッチしているかを示す重要な部分です。応募先の企業について十分に調べ、自分の経験や強みがどのように活かせるかを具体的にアピールしましょう。
志望動機の例文を参考にしたい方はこちら【例文27選】管理栄養士の志望動機
職務経歴書を作成する
次に、職務経歴書を作成しましょう。
管理栄養士の転職では、職務経歴書が必要ない場合もありますが、応募先から求められた場合には作成しなければなりません。
▼管理栄養士の職務経歴書の例はこちら


職務経歴書は、自分の実務能力をアピールするための重要な資料です。これまでの職歴をもとに、各職場でどんな業務に取り組んできたのかを具体的に記載しましょう。応募先に活かせる内容を盛り込むと、より効果的です。
管理栄養士の職務経歴書の書き方
職務経歴書で特に気を付けたいポイントは▼次の通りです。
- 履歴書との矛盾が無いようにする
- 自己PRは履歴書と重複しないようにする



職務経歴書でのアピールチャンスを最大限に活かしましょう。
STEP⑦:面接(準備)を行う


7つ目のステップは、準備をして実際に面接を受ける段階に進みます。面接は転職活動において最も重要なステップです。
これまでの経験や実績に自信がない方でも、面接の場でしっかり自分をアピールすることで、逆転のチャンスをつかむことができます。逆に、経歴が素晴らしくても、面接でうまく伝えられなければ、採用に至らないこともあります。
面接準備は、▼以下のステップで進めていきましょう。
- 応募先のリサーチ
- よくある質問への回答準備
- 模擬面接や自己練習
- 面接を受ける
応募先のリサーチ


面接準備の第一歩は、応募先のリサーチです。既にできている方は問題ありませんが、まだの方は、ぜひこのタイミングで行いましょう。
基本的な情報はもちろん、特に管理栄養士の職場は、▼以下の点もチェックしておきたいです。
- 給食の運営方法(クックサーブ?クックチル?)
- 給食は直営か委託か
- 1日の食事平均提供数
- どんな食種があるか
- 力を入れていること(栄養管理?給食?など)
- 管理栄養士の人数
これらの情報を把握しておくことは、面接時に有利に働くことがあります。
一方で、調べればわかる情報を知らないと、「あまり興味を持っていないのかな」と思われることもあるので、十分にリサーチして臨みましょう。
よくある質問への回答準備


面接準備では、よく聞かれる質問への回答準備が重要です。
面接中に、履歴書や職務経歴書に書かれている内容と全く違うことを言ってしまうと、信頼性が下がってしまいます。
よくある質問としては、▼以下のようなものがあります。
- 自己紹介をお願いします。
- 管理栄養士としての経験を教えてください。
- なぜ転職を決意したのですか?
- 管理栄養士としての強みは何ですか?
- これまでの仕事で特に大変だったことや、乗り越えた課題について教えてください。
- 給食業務の経験はありますか?
- チームで働く中で気を付けていることはありますか?
- 栄養指導で気をつけていることや意識していることはありますか?
- 献立作成で気をつけていることや意識していることはありますか?
- 今後、管理栄養士としてどのようなキャリアを築いていきたいですか?
- 転職先の職場に対して、どのような期待をしていますか?
自分の経験と照らし合わせて、これらの質問に対する答えを考えておくと、スムーズに面接を進められるでしょう。
私が以前勤めていた職場でよくあった質問が、「強みと弱み(成功・失敗)」です。強みや成功は答えることができても、弱みや失敗について答えられない人は多くいました。しかし、弱みが言えないのはマイナスポイントになります。
誰しも強みと弱みがあります。失敗や反省点が全くないのは、自己分析が不十分と受け取られる可能性があります。
面接では、自分の弱みや失敗を正直に話すことが大切。そして「どう改善したか」「どう対策を取ったか」も一緒に伝えましょう。こうすることで、自己成長や問題解決能力をアピールできます。
模擬面接や自己練習


面接を成功に導くためには、模擬面接や自己練習が欠かせません。頭の中でいくら練習しても、自分の弱点や改善点はなかなか見つけにくいものです。ぜひ転職エージェントに模擬面接をお願いしましょう。
自分では気づかない弱点を指摘してもらえるだけでなく、印象を良くするためのアドバイスももらえます。フィードバックを元に、より自信を持って面接に臨めるようになります。
面接を受ける


面接準備が整ったら、いよいよ実際に面接を受けることになります。
ここでは、▼以下の内容ついてしっかりと確認しておくことが重要です。
- 面接当日の流れ
- 服装や持ち物
- 面接のマナー
面接当日の流れ
面接の流れは企業によって多少異なることがありますが、一般的には▼以下のような流れになります。
受付で名前を伝え、面接室に案内されます。部屋に入る際には、必ずノックをしてから入室し、面接官に一礼してから着席します。
最初に「自己紹介をお願いします」と言われることが多いです。この時、自分の経歴や強みを簡潔に伝えることが求められます。自己PRは、面接の中で最も重要な部分となるので、しっかり準備しておきましょう。
これまでの経験や、管理栄養士としてどのような業務を行ってきたか、スキルについて具体的に質問されます。自分の強みや過去の成果を具体的に話すことが大切です。
面接の最後には「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いです。会社や仕事内容について質問することで、あなたが企業に対して関心を持っていることをアピールできます。
面接が終わったら、面接官にお礼を伝え、しっかりと一礼してから退室します。退室の際も静かにドアを閉めることを忘れずに。
服装(持ち物)
面接の服装は、第一印象を左右します。管理栄養士として、清潔感は重要です。きちんとした印象を与える服装が求められます。
- 男性の服装
スーツが基本です。シャツは白または淡い色を選び、ネクタイもシンプルなものを選びましょう。靴やベルトもきちんとしたものを選び、全体的に整った印象を与えるようにします。 - 女性の服装
女性もスーツを着用するのが基本ですが、パンツやスーツ、どちらでも問題ありません。アクセサリーは控えめにし、髪型やメイクも清潔感を大切にしましょう。
持ち物については、▼以下のものを忘れずに準備しておきましょう。
- 履歴書・職務経歴書
- メモ帳・ペン(質問があればメモできるように)
- 携帯電話の電源を切る(音が鳴らないように)
- 必要であれば資格証明書のコピー(管理栄養士免許など)
マナー
面接時のマナーは、細かいところにまで気を配ることが求められます。面接官に良い印象を与えるために、▼以下のポイントを守りましょう。
- 時間は厳守する
- 挨拶は目を見てしっかり
- 礼儀を心がける
- 姿勢を正す
- 言葉遣いを丁寧に
- 最後に面接の感謝を伝える
面接当日は、準備したことをしっかり発揮できるように、落ち着いて臨みましょう。面接前に再度、流れやマナー、持ち物を確認して、万全の状態で面接に臨んでください。
STEP⑧:内定承諾する


希望の応募先から内定がでたら、承諾するかどうか判断します。
条件面の確認
内定を承諾する前に、必ず自分が提示された条件をしっかり確認しましょう。
▼以下の重要な項目について漏れなくチェックすることが大切です。
- 仕事内容
- 給与
- 勤務時間
- 休暇制度
- 福利厚生
疑問点があれば、早めに担当者に確認し、不明点を解消してから承諾するようにしましょう。
給料交渉


転職で給料アップを狙っている人は、提示された給料に不満がある場合、必ず交渉してみましょう。タイミングは、内定承諾前がベストです。
給料交渉は、▼以下のポイントを押さえておきましょう。
- 給料相場を把握しておく
- 交渉材料を用意しておく
- 転職エージェントに交渉を頼む



これらのポイントを押さえて、スムーズかつ効果的な給料交渉を行いましょう。
現職の退職をすすめる


内定を承諾したら、現職の退職を進めましょう。
▼退職は以下のステップで。
- 退職の意思を伝える
- 退職届の提出
- 業務の引継ぎ
- 退職の挨拶
退職が決まったら、正式な手続きとして退職届を提出します。職場によっては、書類ではなくデジタル申請の場合もあります。会社の規定に従って対応しましょう。
自分の担当業務をしっかりと引き継ぎましょう。必要に応じてマニュアルを作成したり、業務内容を整理しておくことが大切です。スムーズな引継ぎを行うことで、円満退職が実現しやすくなります。
一緒に働いていた同僚や取引先の方々に、退職の挨拶をしましょう。感謝の気持ちをしっかり伝えることが、円満退職に繋がります。
転職のよくある質問


転職は働きながら?退職後?
転職先が決まるまでは働き続ける方が安心です。転職活動中に現職を辞めると、転職活動に集中できますが、経済的な不安や次の職場の不確定要素もあるからです。ただし、働きながらの転職活動は負担も大きいので、転職エージェントにサポートしてもらうことがおすすめです。
転職エージェントには料金がかかるのでしょうか?
転職エージェントの利用は、無料で行えます。採用が決まった際に、企業側がエージェントに紹介料を支払う仕組みになっているため、求職者には一切の費用負担がありません。
転職はどれくらいの期間必要になる?
一般的に転職の機関は3ヵ月程度と言われています。
転職活動をしていることを現職に知られたくない場合、どうすれば良いですか?
基本的に、自分から話さない限り、退職が周囲に知られることはありません。円満退職を目指すためには、信頼している人であっても、退職が正式に決まるまでは伝えない方が賢明です。
転職はいつから始めるべきか?
転職を考え始めたら、まずは転職エージェントに登録することをおすすめします。今すぐの転職じゃなくても、登録しておけば情報収集ができます。良いチャンスをすぐに掴めるよう、準備をしておくことが大切です。
まとめ:準備と対策が転職の成功につながる


この記事では、管理栄養士の転職ロードマップを紹介しました。
- 転職理由を明確にする
- 自己分析をしっかり行う
- 転職先の候補を決める
- 転職方法を決める
- 転職したい求人を探す
- 応募書類の作成
- 面接準備を行う
- 内定を承諾する
管理栄養士が転職で給料アップを成功させるためには、事前の準備と対策が不可欠です。
そのためにも、転職エージェントを活用し、プロのサポートを受けることでかなり有利になります。
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